伊東&ボンゴンダの穴が埋まった

惜しくもプレイオフの末アントワープにタイトルを奪われる結果にはなったが、ベルギーのヘンクは今季も2位と充実のシーズンを過ごした。

注目したいのは、一気に変化したウイングの顔ぶれだ。ヘンクといえば日本代表FW伊東純也が昨季まで所属していたクラブであり、右サイドに入る伊東は昨季8ゴール16アシストと見事な成績を残している。

ただ、伊東は昨夏にスタッド・ランスへ移籍。さらに10ゴール3アシストを記録していた左ウイングのテオ・ボンゴンダもスペインのカディスへ移籍しており、ヘンクは一気に両翼を失ったのだ。

攻撃力低下は避けられないかとも思われたが、伊東&ボンゴンダをも上回る後継者が現れた。

右ではガーナ代表FWジョゼフ・ペインツィル(25)がリーグ戦で17ゴール11アシスト、左ではベルギー人FWマイク・トレゾール(24)が8ゴール24アシストを記録。アシストでは伊東も印象的だったが、トレソールの24アシストはとんでもない数字だ。

両者とも昨季は出番が限られており、ペインツィルは昨季リーグ戦で3ゴール2アシスト、トレソールは0ゴール7アシストと平凡な成績だった。それが今季一気にペースアップすることになり、ここまで数字を上げてくるとは予想外だったか。伊東とボンゴンダの穴がスムーズに埋まることになり、ヘンクにとっては嬉しいサプライズとなった。