戦力低下は避けられず

昨季もエールディヴィジで3位に沈み、タイトルを逃したアヤックス。今季は再び頂点を目指しての戦いだが、立ち上がりはかなり苦しい。昨季以上に悪いシーズンになる可能性があるのだ。

ここまでアヤックスは5試合を消化し、1勝2分2敗で14位に沈んでいる。オランダを代表する名門には許されぬ順位で、先日には昨季王者フェイエノールトに0-4のスコアで敗れている。

それもフェイエノールト戦では大量リードを許したことにサポーターが怒りを爆発させ、発煙等を投げ込むなど過激な行動に出たことで中断ゲームとなっている。後味の悪すぎる最悪な負け方だ。

アヤックスは24日にスヴェン・ミスリンタートFDも解任しており、序盤から荒れ模様だ。

苦戦の理由の1つには、やはり戦力流出が挙げられる。これはアヤックスの宿命でもあるが、今夏もMFモハメド・クドゥス、DFユリエン・ティンバー、MFエドソン・アルバレス、DFカルヴァン・バッシー、FWドゥシャン・タディッチ、MFデイヴィ・クラーセンら実力者を手放している。

代わりにジョージア期待の若手FWゲオルゲス・ミカウタゼ、昨季イングランド2部で28ゴールを挙げて得点王に輝いたFWチュバ・アクポムをミドルズブラから引き抜くなど、若手を中心に穴埋めには動いている。

しかし、その新戦力が当たっていない。クドゥス、ティンバー、アルバレスらはかなりの実力者であり、穴埋めは簡単な作業ではないのだ。

昨夏もFWアントニー、セバスティアン・ハラー、DFリサンドロ・マルティネス、ペール・スフールス、ニコラス・タグリアフィコ、MFライアン・グラフェンベルフ、GKアンドレ・オナナなど大量の主力流出が響いたが、今夏もダメージは大きい。

まだ序盤戦だが、この悪い流れはそう簡単には止まらないか。