クラブではドイツ勢が躍進

今夏はドイツでEURO2024が開催されるが、現時点でドイツを優勝候補に挙げる人はそれほど多くない。前評判ではフランス代表、イングランド代表、ポルトガル代表がタレント力で人気を集めている印象だ。

しかし、今のドイツには本当に優勝を狙う力がないのだろうか。ドイツはグループ初戦でスコットランド代表と対戦するが、英『Daily Mail』は今のドイツにも豪華な戦力が揃っているとスコットランドに警告している。

クラブシーンに目を向ければ、今季はドルトムントとバイエルンがチャンピオンズリーグ・ベスト4、レヴァークーゼンがヨーロッパリーグ・ベスト4まで駒を進めている。CLではバイエルンVSドルトムントのドイツ勢同士によるファイナルが実現する可能性があり、クラブの戦いにおいてドイツ勢は大きな成果を残しているのだ。

全コンペティションを通して無敗を維持しているレヴァークーゼンも今季のベストチームの1つであり、上記3クラブではドイツ代表選手たちが主力として活躍している。

ドルトムントではベテランのDFマッツ・フンメルスも渋いパフォーマンスを見せており、前線では若いカリム・アデイェミ、センターフォワード候補のニクラス・フュルクルクもCL準決勝1stレグのパリ・サンジェルマン戦でゴールを奪っている。

レヴァークーゼンでは最終ラインでヨナタン・ターがハイレベルなパフォーマンスを維持していて、攻撃陣では20歳と若いMFフロリアン・ヴィルツがシャビ・アロンソの指導で覚醒している。

バイエルンにはMFジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、ジャマール・ムシアラ、FWレロイ・サネ、セルジュ・ニャブリ、そして大ベテランのGKマヌエル・ノイアー、FWトーマス・ミュラーといった選手たちが奮闘していて、CLベスト4でレアル・マドリードと互角のバトルを演じていることは自信に繋がっているはずだ。

あとは代表監督のユリアン・ナーゲルスマンが最適解を見つけられるかどうかだ。同メディアもタレントは揃っていると評価しており、クラブシーンで見せているパフォーマンスは高いレベルにあるはずだ。