これほど守備に問題を抱えたチームはなかった?

プレミアリーグ第36節、シェフィールド・ユナイテッドとノッティンガム・フォレストの試合は1-3とノッティンガム・Fの勝利に終わった。ブレイズは17分にベン・ブレアトンのPKで先制するも、カラム・ハドソン・オドイの2ゴールで逆転され、51分にはライアン・イェーツのゴールで突き放された。

これでシーズン26敗目を喫したブレイズだが、この試合で失点数がちょうど100に達した。現在のリーグテーブルを見ると3勝7分26敗、得失点差は「-65」と惨憺たる成績となっており、最後にリーグ戦で勝利したのは昨年12月のブレントフォード戦まで遡る。当然ながら、降格が決定しており来季はチャンピオンシップを戦うことになる。

32年のプレミアリーグの歴史で、100失点を喫したのは93-94シーズンのスウィンドン・タウンだけだ。ただし、当時はリーグ戦を22チームで戦っていたため、試合数は42と現在よりも多い。当時のスウィンドン・タウンが100失点に到達するのに42試合すべてを要したのに対し、今季のブレイズは36試合の時点でこれに到達してしまった。

『The Athletic』は、プレミア史上最弱のチームと呼ばれた07-08シーズンのダービー・カウンティでさえ、守備面でこれほどボロボロにはなっていなかったと指摘している。ダービーは勝点11でシーズンを終えており、現在のブレイズは16であるため勝点でダービーを下回ることはなかったが、ダービーの総失点数は89であり、確かに今季のブレイズは守備の面ではプレミア史上最弱と言われても仕方がない。

同メディアによれば、ファンの間ではひどい敗戦の終盤でスタンドが空になると、「交通渋滞に遭いたくないから、試合終了のホイッスルまで残るよ!」という自虐的なジョークまで飛び出すという。大量失点を喫した試合では、試合終了を待たずサポーターがゾロゾロと帰ってしまう光景も見られた。19-20シーズンにプレミア復帰を果たした際はシーズンを9位で終えるなどサプライズも残したクラブだが、今回はわずか1シーズンで2部へ逆戻りとなってしまった。