チャンスメイク力も抜群

チェルシーに所属するイングランド代表MFコール・パルマーは今シーズン、大ブレイク中の1人だ。

マンチェスター・シティからやってきたパルマーはすでにチームのエースとして君臨している。プレミアリーグ第37節のノッティンガム・フォレスト戦で、ミハイロ・ムドリクの先制ゴールをお膳立てしたパルマーはこれでリーグ戦21ゴール10アシストを記録。

データサイト『Opta』によると、チェルシーの選手でリーグ戦20ゴール以上と10アシスト以上1シーズンで記録したのは、2009-10シーズンのフランク・ランパード(22ゴール、14アシスト)とディディエ・ドログバ(29ゴール、10アシスト)のみであり、パルマーが新たに3人目としてクラブのレジェンドたちと肩を並べたという。

パルマーはチェルシー加入後、その得点力が大きな話題を呼んでいるが、チャンスメイク力もプレミア屈指の実力者だ。『Who Scored.com』のデータを見ると、ノッティンガム・フォレスト戦では5本のキーパスを記録しており、これは両チーム最多。チェルシーの中では2位が2本のモイセス・カイセドとなっており、いかにパルマーが多くのチャンスを演出したかがわかる。惜しくも点にはならなかったが、ニコラス・ジャクソンへの完璧なスルーパスもあり、手のつけられない選手になりつつある。

パルマーは今シーズンのプレミアリーグ年間最優秀選手候補と最優秀若手選手候補にも選ばれており、このことからも、いかに今シーズンの同選手のパフォーマンスレベルが高かったかが分かる。シティ時代にもその片鱗を見せていた才能が一気に開花したパルマーは、チェルシーにとってのニュースターとなった。