ハードなプレミアで戦っていけるコンビなのか

トッド・ベーリー体制となって以降、チェルシーは新戦力の補強にかなりの投資をおこなってきた。金額で見ると、その中でも話題を集めたのはベンフィカから1億600万ポンドで獲得したMFエンソ・フェルナンデス、ブライトンから1億1500万ポンドで獲得したMFモイセス・カイセドの中盤コンビだろう。

両者は今季も主力として奮闘したが、『The Athletic』は今季限りでチェルシー指揮官を解任されたマウリシオ・ポチェッティーノがこのコンビに疑問を抱いていたと取り上げている。

移籍金額が高すぎるため仕方のないところもあるが、両者に関しては移籍金に見合うパフォーマンスを見せていないとの批判もあった。ポチェッティーノが疑問に感じていたのは、2人をボランチで起用した際の『サイズとパワー不足』だ。ハードなプレミアリーグで戦ううえで、ボランチにはもう少しフィジカル的な強さが求められるか。

カイセドに関してはスペースを把握する力に納得していなかったと伝えられており、ポチェッティーノは2人よりもMFコナー・ギャラガーのことを評価していたようだ。しかしギャラガーとクラブの契約延長交渉は頓挫していて、売却の選択肢が出ている。これもポチェッティーノにとっては納得できないことだったのではないか。

カイセドとは2031年、フェルナンデスとは2032年までの長期契約を結んでおり、新体制でも2人は中盤でコンビを組む可能性が高い。果たしてチェルシーを支えるデュオとなれるのか。ポチェッティーノは100%満足しているわけではなかったようだ。