これから暑い季節を迎える中、全国でも最高気温が高い佐野市では危険な暑さに対応するため対策を強化しています。

 佐野では2022年の7月1日に県内の観測史上最高気温となる39・9℃を記録。全国でも最高気温が高い佐野市ではこれからの季節、熱中症対策が大きな課題となっています。

 そこで佐野市は危険な暑さに対応するため市役所をはじめ、公民館や図書館などの冷房設備がある32の施設を4月24日からクーリングシェルターとして開放しています。

 去年から熱中症予防のための「涼み処」として市独自に指定していましたが、国の取り組みに合わせ名前を「クーリングシェルター」に変更しました。また、「涼み処」は暑さによる体調不良者が対象でしたがクーリングシェルターは「熱中症特別警戒アラート」の発表に関係なく体調が悪くなる前に誰でも利用できるようになっています。

 佐野市役所では、体調がすぐれない場合職員に申し出ると冷却剤やうちわを借りることができます。10月23日まで設置されるクーリングシェルターは現在市の施設だけですが、民間施設にも協力してもらおうと5月1日から募集を開始しました。

 栃木県によりますと県内では去年6月から9月までに熱中症で1326人が搬送され1人が亡くなっています。佐野市では市の職員に熱中症アンバサダーとして熱中症対策の専門的な知識を身に付けてもらい市民への対応にあたるなどこれからの暑さに備えます。