多様な学びや学び直しの場などを目指して2026年4月の開校を目指す県立の夜間中学について、県教育委員会が21日、有識者による初めての意見交換会を開きました。

夜の時間帯に授業が行われる公立の中学校、いわゆる「夜間中学」は4月現在、31の都道府県と政令指定都市に53校設置されていて、文部科学省では少なくともそれぞれの都道府県などに1校は設けるよう促しています。

栃木県内では既に宇都宮市と小山市で民間の自主夜間中学が生徒を受け入れていますが、関東地方の都道府県では唯一、公立の夜間中学がまだありません。県教育委員会ではこれまでニーズを把握するための調査を行うなど準備を進めていて、2月、栃木市の学悠館高校の中に県立の夜間中学を設置すると発表しました。

21日は学識経験者や教育関係者など10人の構成員による初めての意見交換会が開かれ、宇都宮大学教育学部の佐々木和也教授が座長に選ばれました。県教育委員会は現在、多言語にも対応した多様な学びに関するニーズ調査をインターネットなどで6月14日まで行っています。また次の意見交換会は7月に開かれる予定です。