栃木県立の美術館と図書館、それに文書館の三つの施設を一体的に整備するため設置した検討委員会の会合が、17日に県庁で開かれ、施設の整備計画が示されました。

有識者らでつくるこの会議は、宇都宮市中戸祭の県体育館の跡地に美術館、図書館、文書館の3つの施設を栃木の「文化と知」の拠点として整備する方針について話し合うものです。

5回目となった17日は、これまでの検討委員会やワークショップで出た県民の意見などを踏まえて県がまとめた整備計画が説明されました。

施設全体の延べ床面積は美術館、図書館、文書館のそれぞれのエリアに共用部分をあわせて3万6千平方メートルになると想定されます。あわせて、3つのエリアを行き来しやすいよう計画された来館者の動線の構想も明らかになりました。

これを受け、委員からは「職員の執務スペースが共用になっているのは職員同士が連携できていいと思う」、「子どもを預けるキッズルームはそれぞれの施設の近くにあるべきではないか」といった意見が出ました。

また施設の事業手法については、県が直接運営するのか、指定管理にするのかなど一つの方法にこだわらず運営は民間に任せて、職員の育成は県が直接行う形式もあるのではないかなどと議論がされました。

次回の検討委員会は9月に開かれ、そこで構想案をまとめその後、パブリックコメントなどを行い12月頃に構想が策定される予定です。