北陸新幹線は、石川県の金沢駅から福井県の敦賀駅までの約125kmが新たに開業しました。同時に始まった北陸応援割と合わせ、能登半島地震からの復興の起爆剤にと期待がかかる北陸新幹線ですが、名古屋から北陸に向かうときには意外な「副作用」があります。  名古屋から金沢までを直通で結んでいたJRの「特急しらさぎ」。新幹線の延伸に伴い、名古屋から新幹線の終点・敦賀までの運転に変更になりました。  名古屋から鉄道で福井・金沢に向かうには、敦賀で乗り換え北陸新幹線を利用することになりますが、料金は少し割高になります。 福井から来た70代男性: 「(Q.北陸新幹線は利用しない?)よほどのことがない限り、私はしません」 石川へ帰省する20代男性: 「(実家は)石川の小松です。バスの方がちょっと安いので、バスを選びました」  そのため、名古屋駅のバスターミナルでは高速バスを利用する人の姿が見られました。 福井へ帰る60代女性: 「しらさぎは一応敦賀までは通るんですけど…お金が。福井を盛り上げてもらおうと思ったら皆さんに来ていただきたいんですけど、私達庶民としては特急が通らなくなったのはちょっと不便かなと」  鉄道はやや不便となりますが、バス会社にとってはチャンスです。  名古屋と福井を結ぶ高速バスは4社共同で運行されていて、需要の増加を見込んで、2023年12月から1日8往復から10往復に増便されました。時間はかかりますが、運賃は約半分です。 名鉄バス営業部の担当者: 「時間はかかるんですけども、乗り換えがないというところは利便としては良いところかなと。利用の選択肢が増えるというのを見込んで増便させていただいているので(鉄道とバス)お互いに相乗効果で増客していただければなという思いで増便しております」