アサリの漁獲量や流通量が減って価格が上昇しています。  愛知県常滑市のスーパー「ショッピングマルス常滑駅前店」。 マルス鮮魚部の担当者: 「今日はこれだけしかご用意できていないんですけど。これは愛知の地物のアサリで、今日は200gで650円(税抜き)」  愛知県産のアサリは身もしっかり入っておすすめといいますが、このところ入荷量が減り値段も高めです。

マルス鮮魚部の担当者: 「大体1.5倍ぐらいは上がっていて、やっぱり高いですね。今だと前に注文したりとか、前もって前もってやっていかないとなかなか揃わないというのが現状ですかね」 女性客: 「650円、うわー。ちょっと考えるわ」 男性客: 「この値段だとちょっと見送りですかね。(今年は)まだ食べていないですね」 別の男性客: 「小さいな、高くなったなと思って。こんなに小さいと酒蒸しやっても小さすぎる」  全国一の産地・愛知をはじめ、国内のアサリの漁獲量は年々減少中。おととしには熊本県でのアサリの産地偽装が問題となってさらに流通量が減り、価格の上昇に繋がっています。

 同じ常滑市の海岸では、潮干狩りを楽しむ人の姿がありました。 50代女性: 「(アサリが)高いですね。なので採る意味があるかなと思って」  買えないならば採るしかないと、潮干狩り客が集まっていました。

40代女性: 「釣りをしてきたんですけど釣れなかったので、いっぱい採って帰ります」  セントレアをのぞむ潮干狩り場。スーパーでは200グラムで700円ほどだった“高値”の花が、ここでは採れた分だけ1キロあたり700円とお得です。 70代女性: 「採れています。たくさんいます。万歳です」  潮干狩り歴10年のベテランという女性に、コツを聞きました。

70代女性: 「後ろに引いていくんです。そうするとアサリって生きているから、立って入っているでしょ」  石とアサリをすばやく見分けて採っていきます。

 春に食べたいアサリを、楽しみながら自分で採るのもアリかもしれません。