侵入盗「狙わせない」防犯対策4つのポイントとは?

 全国で発生している組織的な強盗事件の影響により、人々の防犯に関する意識が高まっています。名古屋市内のホームセンターでは防犯対策グッズの売上が例年のおよそ6倍に。  今回は大手警備会社やハウスメーカーなど1000社以上に防犯指導を行うスペシャリストに、防犯に大切な「4つのポイント」を聞きました。 日本防犯住宅協会の柴山会長によると「今の時代、防犯対策をしないのはありえない」と話します。  具体的にはどのような対策が有効なのか。柴山さんは「犯人が嫌がる4つのポイント」があると話します。

 1つ目は【音】。窓ガラスをハンマーでたたくと大きな音が出ますが、空き巣の手口を使えば大きな音を出すことなく窓が割られてしまいます。  有効となるのは、ガラスが割れたときに自動的に鳴るアラーム。ガラスが割れたときに出る音の周波数を感知すると、警告音が30秒鳴り続ける仕組みです。

 2つ目のポイントは【時間】。警視庁の調査では「5分以上かかると7割の泥棒は侵入を諦める」というデータもあるそうです。  ガラス用の防犯フィルムを窓一面に貼るとガラスの強度が上がり、時間をかけても割り破ることができなくなります。

 3つ目のポイントは【光】。  外出時も日没後は室内の電気をつけたり、家の周りを常に明るくしておくことが効果的だといいます。家に誰もいないということを犯人に悟られないことが、防犯の上で大切です。

24時間録画可能な最新インターホンが登場

 さらに最近の巧妙な手口から命や財産も守るために欠かせないのが、4つ目のポイント【記録】。  最近は宅配業者や工事業者を装い、家屋に侵入するケースが増えているそう。犯人は証拠を残すことを嫌うため、カメラ付きのインターホンをつけると犯行に至る確率が減るといわれています。  また、訪問者の有無に関わらず24時間録画可能なインターホンも発売され、注目を集めています。人の動きをセンサーが感知し、映像はスマートフォンで外出先からも確認できます。

 さらに怪しい人物がインターホンを押した際には「ただいま出ることができません」など訪問者と直接話さずに自動メッセージを流す機能も備えています。  近年の侵入盗はターゲットの下見を重ね、家族構成などの情報を収集後に犯行におよぶケースが多くあります。自動音声を流すことで、こちらの情報を与えることなく対応することができるのです。  命や財産を守る上で大切な「4つのポイント」をおさえ、日頃の対策で犯人に「防犯意識が高い」と思わせることが重要です。  東海テレビ『スイッチ!』3月10日放送から