名古屋市の繁華街、中区栄に店を構える「翠山(すいざん)」は、100年以上にわたって「弓道」の道具を販売しています。  明治36年(1903年)に創業した「翠山(すいざん)」は、「弓具」の老舗です。100年以上にわたって日本の伝統文化と精神を守り続けてきました。

竹製の弓は職人が作る伝統工芸品です。

竹の矢は1本1本手作りしているといいます。

他にもグラスファイバーやカーボンなど、新素材が使われているものもあります。

4代目の宇佐美雅士さんによると、最近ではミズノが作った「カーボンの矢」を使いたいという人が多くなっているといいます。

宇佐美雅士さん: 「最近こういう(竹の弓や矢を作る)職人が減少していく中で、ミズノさんが竹の雰囲気を残した、やっぱりこういうものを皆さん使いたいっていう方が多いので」

店舗の2階には近的競技の規定、射距離28メートルを満たす立派な弓道場もありました。

グラスファイバー製の弓を試し打ちさせてもらうと、勢いよく飛んでいきました。 宇佐美さん: 「いいですね。安土(的を置く場所)まで届いていますので。飛びますよね。これが、グラスファイバーの弓」

また、使わせてもらった矢もジュラルミン製で、竹と比べるとさらによく飛ぶということです。 2023年3月16日放送