東京都練馬区で21日、2歳の女の子が車のパワーウィンドウに首を挟まれ死亡しました。注意点や予防策について、JAFに聞きました。  練馬区の路上で21日、女の子(2)が母親が運転する車の窓に首を挟まれ、その後に死亡が確認されました。  女の子は後部座席右側・運転席の後ろでチャイルドシートに座っていたものの、「ハーネス」と呼ばれる安全ベルトは装着していなかったことが新たにわかり、立ち上がって挟まれた可能性もあります。

 運転していた母親は「換気のために窓を4カ所開けていた。途中で子供が乗っていた座席以外の3カ所を閉めたつもりだった」などと説明しているといいます。  幼い子供が車の窓に挟まれる事故は、今回のケース以外に何度も起きています。  23年12月には、香川県で父親とドライブ中だった2歳の男の子が、首を挟まれ意識不明となりました。子ども家庭庁も、特に0歳から3歳くらいの子供は注意が必要だとして、ホームページで呼び掛けています。

 具体的な注意点や対策について、ロードサービスなどを行う「JAF愛知支部」に聞きました。 JAF愛知支部の広報: 「パワーウィンドウの機能をオフにするスイッチがあります。例えばお子様が間違ってパワーウィンドウを開けてしまうとか、そういった事故を防止するのに役立つ」

 パワーウィンドウの機能をオフにするボタンは、運転席のドアについています。運転席以外での窓の操作ができなくなり、子供がむやみに開け閉めするリスクを排除できます。  パワーウィンドウには、閉めるときに7キロほどの反発力を検知すると作動する「挟み込み防止機能」が備わっていることが多いものの、車種によって仕様が異なるため過信は禁物です。

 6歳未満の子供を乗せる時に使用が義務付けられている「チャイルドシート」も重要です。  交通事故にあった時に子供の身を守るだけでなく、窓から体を乗り出すことも防ぎます。ベルトに緩みがあったりバックルが外れていると抜け出せてしまうため、装着に不備がないかチェックが必要です。

 窓の開閉時は、子供が挟まる危険がないか必ず目で確認することも必要です。JAFでは、運転席から目視しやすい「助手席の後ろ」にチャイルドシートを設置することや、「閉めるよ」と声をかけることなどを推奨しています。 JAF愛知支部の広報: 「例えば運転のし始めなんかは窓を全開にして走り出して、ある程度涼しくなったら閉めてといった操作が増えてくる時季になります。運転手がしっかり確認したうえで、パワーウィンドウのスイッチ等は操作していただきたいと思います」