愛知県愛西市で7日未明、住宅が燃えた火事で、この家に住む64歳の男が放火の疑いで逮捕されました。午後になって、焼け跡から男の内縁の妻と、その母親とみられる遺体がみつかりました。 深夜の住宅街で激しく上がる炎と煙…。7日午前2時前、愛西市町方町で住宅から出火し、火元とみられる木造2階建ての住宅など2棟が全焼しました。火は隣接する住宅2棟にも燃え広がり、3時間余りで消し止められました。

近所の住民: 「寝ていた所がすごくまぶしくて、目の前に火があったんですよ。火が数センチの所まで来ていたので、カーテンが溶けているんですよ」 当時、火元の家にはこの家に住む植手純子さん(83)と、50代の娘がいたとみられていて7日午後、焼け跡からこの2人とみられる遺体が見つかりました。 大きな被害を出した住宅火災。その後、急展開を迎えました。 (リポート) 「警察は住人の女性の内縁の夫を逮捕しました」 警察は出火からおよそ1時間半後に、現場近くで無職の小塚勝也容疑者(64)を発見し、放火の疑いで逮捕しました。調べに対し、小塚容疑者は…。 <小塚容疑者> 「(内縁の)妻を殺害して家に火をつけた」

女性と内縁関係にあり、この家で同居していたという小塚容疑者。近所では、普段から異様な行動が確認されていました。 近所の住民: 「(小塚容疑者が)義理のお母さんを虐待していた。『なんとかするんだよ!』みたいな、『はい…』っておばあさんが。しごきみたいな感じですね、聞こえてくる声は。だから何をやっているのかなと思って」 83歳の植手さんに対し、虐待をするような怒号が頻繁に聞かれたといいます。さらに、火事の直前には…。 近所の住民: 「火事の前に言い争いが聞こえた」

内縁関係にあった植手さんの娘(50代)との関係については…。 近所の住民: 「(内縁の)奥さんとは仲良さそうだったんですけどね」 3人の間に一体何があったのか。警察は殺人の疑いも視野に、放火に至る経緯を調べています。