名古屋大学の学園祭「名大祭」が8日から始まりました。コロナ禍を経て4年ぶりの通常開催となり、大学のキャンパスに賑わいが戻ってきました。  名古屋市千種区の名古屋大学・東山キャンパス。8日から名大祭がスタートし、学園祭特有のワクワクした雰囲気が漂っています。  コロナ禍に入ってからは中止やオンラインでの開催だったため、「規制なし」での開催は実に4年ぶりです。

 実行委員は、1年生から3年生までのおよそ800人が務めています。 3年生の鈴木さん: 「緊張とか不安もあったんですけど、実際に始まってみると思ったより来場者さんが来てくださって、今年は結構うまくいってるのかなという感じで」  実行委員の鈴木志朗さんは1年生の時から実行委員でしたが、入学当初からコロナ禍で、かつての賑わいを経験していない世代です。

3年生の鈴木さん: 「コロナ禍前のノウハウがほぼ全てなくなってしまっているんですね。去年は開催するだけで精いっぱい」  コロナ禍前はおよそ8万人が来場していた名大祭。以前は次の代に資料などを引き継いでいたそうですが、この3年間でそれも途絶えてしまいました。

3年生の鈴木さん: 「逆にノウハウを知らないことから、新しく一から企画を作り上げるという意味で、企画の根本を変えることが今年は結構できまして、昔にとらわれないというのもある意味特徴を生かせたのかなと思っております」  2023年は新たに、名大生と来場者が一丸となって世界記録に挑戦する企画も生まれました。

 2023年のテーマは「あまつかぜ」。空を吹く風のように、自由で開放的な学園祭になるようにという意味を込めました。 1年生の実行委員: 「これから色んな人が来てくれたらいいなと。今日の盆踊りが結構楽しみ」 2年生の実行委員: 「半年から1年かけて頑張ってきたので。大学生の熱を感じてほしいですね」  4年ぶりに賑わいが戻ってきた名大祭。入場自由で、11日まで開催されます。