名古屋市緑区のビッグモーターの店舗で2022年8月、車の買い替える際に不当な契約があったとして、市内に住む女性が会社や兼重宏行前社長らに対し、218万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしました。 ビッグモーターを相手取って裁判を起こしたのは名古屋市内に住む女性です。 原告の女性: 「ビッグモーターさんはずっと非を認めないままなので。怒りを通り越して、かわいそうな人たちだなと思いますね」

女性は2022年8月、名古屋市緑区の「ビッグモーター名古屋鳴海店」に外車のアウディを車検に出し、その2か月後、エンジンが故障したため修理を依頼したといいます。

するとビッグモーターの担当者は「修理には多額の費用がかかる。廃車にするしかない」と話したということです。 原告の女性: 「年数も10年を超えていたので、諦めないといけないのかなって受け入れるしかなかったので」 その後、担当者から4時間近く勧誘され、愛車のアウディをわずか1万円で下取りに出し、中古の軽乗用車を103万円で購入する契約を結ばされたといいます。

しかし、その後不審に思った女性が運輸局に問い合わせたところ、アウディは廃車にされず、別の業者に転売されていたことがわかりました。 原告の女性: 「泥棒行為ですよね。車をわざわざ故障させて、取られてしまったなというのが本音です」 女性は不当な条件で車を買い替える契約を結ばされたとして2023年8月29日、ビッグモーターや兼重宏行前社長らに対し、218万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしました。

女性の弁護士は、1万円で下取りに出した愛車には100万円以上の価値があり、購入させられた中古の軽乗用車には25万円ほどの価値しかないと主張しています。 原告の女性: 「『ごめんなさい』というのは全くないんです。会社として成り立っているのが不思議で仕方ないです」 ビッグモーターは取材に対し「係争中の案件のため、回答は控えさせていただきます」とコメントしています。