愛知県清須市の市立西枇杷島小学校の敷地内や周辺で、5月からカラスの死骸が相次いで見つかっています。  死骸からは県内のホームセンターなどではほとんど販売されていない農薬が検出され、警察や学校が警戒をしています。

近くに住む人: 「カラス1羽だけ見つけた。校門のこちら側ぐらい」 近くに住む別の人: 「何かゴミが落ちているなと思って、何だろうなと思って近くに見に行ったらカラスだった。羽をしぼめて普通に死んでいました」  警察や学校などによりますと、5月21日に学校の駐車場でカラス1羽が見つかって以来、1キロほど離れた地区など6月15日までに13羽の死骸が見つかったということです。

 小学校で見つかったのは6羽で、駐車場やプール近くの木の下など、目立つ場所に死骸がありました。

 通報を受けた警察が死骸を鑑定したところ、6月18日までに3羽から農薬の成分「シアノホス」が検出されました。 西枇杷島小学校の校長: 「鳥の死骸に触らないようにとか、もし不審な人がいたら気を付けるよう子供たちに言ったところでございます。早く原因が分かるといいのかなと思います」  シアノホスを使った農薬のメーカーなどによりますと、この成分の農薬はプロの農家向けで、愛知県内のホームセンターなどではほとんど売られていません。鳥への毒性はありますが、畑にまく通常の使い方では影響は考えづらいといいます。

 何者かが農薬を使ってカラスを死なせたのでしょうか。警察は鳥獣保護法違反や、学校に死骸を持ち込んだ建造物侵入などの疑いを視野に捜査するとともに、小学校の登下校の時間に警察官が通学路に立ち、見守りなどの警戒をしています。

 犯罪心理学の専門家にも話を聞きました。 関西国際大学の中山誠教授: 「小学校にいる人に恐怖感を与えたい、気持ち悪いという嫌悪感を起こさせたい。わざわざ学校まで運んでくるということは、見せたいんですよ、殺した死骸を」  死骸を子供たちに見せることで、恐怖心や嫌悪感を抱かせる狙いも考えられるとし、犯罪のエスカレートを防ぐためにも警戒が必要だと指摘します。 関西国際大学の中山誠教授: 「最後はやっぱり子供に何か危害がいかないかですよ。それが一番怖いです。カラスを置きに来たところを目撃した小学生がいたら、場合によっては口をふさぐかもわからないし。2次的なものですよね。カラスだけでは済まないことを考えれば、警察はすごく慎重になると思います」