ゆかりの三鷹で太宰に触れて 貴重な戯曲2作品にスポット

ゆかりの三鷹で太宰に触れて 貴重な戯曲2作品にスポット

 太宰治の戯曲作品「冬の花火」(一九四六年)と「春の枯葉」(同)にスポットを当てた企画展が三鷹市下連雀三の太宰治文学サロンで始まった。来年の二月十一日まで。無料。

 展示されているのは二作品の複製原稿や初版本、弟子や知人に宛てた手紙類の複写など十四点。

 同サロンの学芸員吉永麻美さんは「『冬の花火』では、主人公がむなしく音を立てて燃える季節外れの花火に日本の行く末を重ねて嘆くなど太宰の目に映る戦後の社会に対する心境が映し出されている」と注目している。

 太宰は生涯で約百五十作品を残したが、戯曲はごくわずか。書き慣れない戯曲の創作に苦心している様子をつづった手紙も見どころの一つだ。

◆文学サロン 来館15万人 浜松の新家さんに記念品

 作家・太宰治(1909〜48年)が人生の後半を過ごした三鷹市。太宰が通った酒店の跡地に10年前に開設された「太宰治文学サロン」の累計来館者数が22日、15万人に達した。

 15万人目となったのは浜松市から訪れた介護士新家(にいのみ)礼依子さん(41)。贈呈式で清原慶子市長から花束や記念品を贈られると「うれしい。太宰の文体が好きです」と喜んだ。「たまたま父の名前が太宰と同じ治で、ご縁を感じます」とも。

 贈呈式後、新家さんを市内に残る太宰ゆかりの数々の場所に案内した、みたか観光ガイド協会の小谷野芳文代表(79)は「年々、地方からの来館者が増えている。衰えぬ太宰人気に驚かされます」と話していた。

 同サロンは市内に点在する太宰ゆかりの場所の中心的な拠点にしようと市が整備。市スポーツと文化財団がボランティアらの協力を得ながら運営している。月曜休館。入場無料。問い合わせは同サロン=電0422(26)9150=へ。 (花井勝規)


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