古き吉原の文化伝える 来月10日に「燈虹(とうこう)塾」浪曲口演

古き吉原の文化伝える 来月10日に「燈虹(とうこう)塾」浪曲口演

 奥浅草・新吉原(台東区)の古き良き文化をもっと知ってほしい−。こんな思いで地域の住民らが始めた「江戸伝統文化推進 燈虹(とうこう)塾」が発足して丸1年となる。4月10日、伊丹十三賞に決まるなど大活躍中の浪曲師玉川奈々福さん、曲師の沢村豊子さんを迎えて5回目の塾を西徳寺本堂(台東区竜泉1)で開く。現在、参加者を募集している。 (井上幸一)

 歌舞伎や浮世絵、落語など江戸から伝わる芸能文化には、幕府公認の遊郭があった元吉原(中央区)、新吉原(台東区)が深い関わりを持つとされる。燈虹塾は、二〇一二年に死去した歌舞伎役者・中村勘三郎さんの墓所があるなど芸能にゆかりが深く、新吉原に近い西徳寺を拠点に活動。名称は、伝統文化の灯をともそうという意気込みや、一昨年秋の準備会合の日にきれいな虹が出現したことなどから付けられた。

 塾の代表は、江戸期に新吉原で妓楼(ぎろう)を営んでいた先祖を持ち、「江戸吉原の経営学」の著書がある日比谷孟俊(たけとし)・慶応大大学院元教授。昨年四月の第一回の塾は、台東区の服部征夫区長が江戸の伝統を生かした街おこしなどについて講演した。以後、義太夫や江戸文字、小唄、元吉原の芳町芸者の踊りと新吉原の二調鼓の共演などを展開してきた。

 浅草寺の裏手、新吉原は現在は風俗店が立ち並ぶ地域だが、塾のメンバーの吉原達雄さん(77)=吉原神社総代=は、「現代のイメージではなく、江戸時代の文化の中心だった点に焦点を当てている。毎回、多くの参加があり、想定外の広がりがある」と、この一年の活動に手応えを感じている様子。同じくメンバーで、塾では自ら演奏を披露してきた邦楽囃子(ばやし)の望月太左衛(たざえ)さん(62)は「西徳寺さんの協力のおかげで会を重ねられた。この一〜二年で吉原のイメージが変わった。地域の外の人、特に若い人に吉原の文化を知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 第五回は、午後二時開始。午後一時から整理券を配布する。入場料千円。全席自由。当日は、江戸時代を舞台にした一席「陸奥間違い」を口演した後、奈々福さん、豊子さんが浪曲や三味線について説明する。

 西徳寺は、酉(とり)の市で知られる鷲神社の国際通りを挟んで斜め向かい。問い合わせは、西徳寺内の事務局=電03(3875)3351=へ。


関連ニュースをもっと見る

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

東京新聞の他の記事もみる

関東甲信越の主要なニュース

東京 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

地域 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

地域選択

記事検索