神宿る熊手 油彩で描く 洋画家の小川八行さん 浅草で初の個展

神宿る熊手 油彩で描く 洋画家の小川八行さん 浅草で初の個展

 二十日は奥浅草の鷲(おおとり)神社(台東区)などで今年二回目の酉(とり)の市がある「二の酉」。これに合わせ、浅草の「ギャラリー丸美京屋」(台東区雷門二)で、洋画家小川八行(やつゆき)さん(73)=さいたま市=の初の個展「浅草酉の市ART 市の夜」が開かれている。 (井上幸一)

 北区生まれの小川さんは、小学校低学年のとき、水彩画を描いた「全国児童写生コンクール」で金賞を受賞。これを機に父親から油絵の具を買ってもらい、独学で油絵を始めた。友禅染の仕事に就いて独立し、着物のデザインコンクールに入賞するなどしてきたが、次第に油彩画を描くウエートが高まっていった。

 代表的作品が、酉の市で売られる縁起物の熊手をモチーフにした「市の夜」シリーズ。一九九〇年の日仏現代美術展に応募するため、「パリで展示されるので、日本らしい伝統文化を」と鷲神社の酉の市を三十年前に描いたのが最初の一枚だ。作品は入選し、パリの国立グランパレ美術館に飾られたという。

 以後、「風景だけでは物足りない」と、七福神や干支(えと)と関係する十二神将など、厄をはらう神々も熊手に加えるようになり、独自の画風を確立。会場には、熊手に日本橋の欄干の麒麟(きりん)像、弁財天、布袋(ほてい)尊を配し、二〇一五年の日展に入選した「麒麟のいる橋」をはじめ、「市の夜」シリーズを中心に十七点の作品を飾った。

 「今は100号の大きな作品が多く、一年に一枚ぐらいしか描けない」と小川さん。それでも「300号ぐらいの大きさで、全ての神々を記した作品を手掛けてみたい」と夢を語る。

 ギャラリーの山田文枝オーナーは「細かな描写が素晴らしい。浅草の会場なので、酉の市に行く前や、行った後に訪れてもらえれば」と呼びかける。

 二十四日まで。午前十一時〜午後六時。入場無料。問い合わせは、ギャラリー丸美京屋=電03(3841)9711=へ。


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