「私の何がいけなかった…?」34歳女の結婚が、急に破談となってしまったワケ

「私の何がいけなかった…?」34歳女の結婚が、急に破談となってしまったワケ

どうしていつもうまく行かないのだろう。

気がつけばアラサーにもなり、恋愛ならいくつも重ねてきたはずなのに…。

なぜかいつも男に振り回される。逃げられる。消耗させられる。幸せとは程遠いダメ恋を繰り返してしまう。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。この連載では、自身のダメ恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。

これまで浮気を許した女、プロポーズされない女、長文LINE女、自称・イケてる美女、日陰の女、捨て犬系女を紹介した。さて、今週は?



【今週のダメ恋報告者】

名前:吉川真子(仮名)
年齢:34歳
職業:アパレル系の商社
住居:代々木上原


ダメ恋報告No.7:「結婚するって言ったのに、どうして…?」


「最初に結婚しようって言ったのは、彼の方なんです」

憤りを隠せないといった口調で、今回の報告者・吉川真子は重い口を開いた。

新丸ビル内にある『SO TIRED』。仕事帰りの真子が頼んだモヒートは、早々に空になろうとしている。

「あれは昨年のクリスマス。私と彼…知之が付き合いだして、ちょうど半年が経とうというタイミングでした」

同い年である二人は、共通の友人が主催したお食事会で出会った。

有名私大卒、大手の人材系企業に勤める34歳。美男子というわけではないが、見た目も悪くない。

そんな知之が未だ独身かつフリーであったことを奇跡だと感じた真子は、「これを逃すべからず」と迷わず自らアプローチしたという。

真子の熱意に押される形でスタートした二人の交際。真子と知之の間には明らかな熱量の差があった。

ところがクリスマスに、再び奇跡が起きたのだ。


クリスマスに起きた奇跡。熱量の低いはずの彼が「結婚しよう」と言った理由は…

「素敵なレストランで食事しようって話してたんです。なのに直前で知之が体調を崩してしまってデートはキャンセル。彼の家で看病するだけのクリスマスになりました」

しかし思いがけず、この展開が奏功した。

「年末で毎日忙しそうだったから疲れが出ちゃったみたい。スーパーに買い出しに行ってたまご粥を作ってあげたり、彼が寝ている間に掃除をしておいてあげたり。自分でも健気だなって感心するくらいは尽くしました。そうしたら…」

奇跡が起きた。なんと彼の方から「結婚」の二文字を口にしたのだ。

「真子がそばにいてくれると安心する。結婚しようか、って。そう言ってくれたんです」

34歳の真子。知之と出会った瞬間から当然のごとく結婚を意識していた。

「ついにきた…!って感じでした」

真子が思わず心の中でガッツポーズを決めたのは言うまでもない。

34歳の真子にとっては、半年だって貴重な時間だ。結婚する気のない男とずるずる付き合うつもりなんかない。

そもそもクリスマスのデートでプロポーズされなかったら、別れることも視野に入れていたのだ。

「私はこの歳までできずにきてしまいましたが…20代半ばで早々に結婚を決めた女たちって、男に“決めさせる力”があるんです。ただ待ってるだけじゃダメ。自分から決めに行かないと」

待ってるだけじゃ結婚できない。そのことには、真子も薄々気づいてはいた。

ただどうしても行動に移せないでいたのは、過去の恋愛も含め相手にそこまでの熱量を感じられずにいたから。

しかしついに動くべき時が訪れた。知之のほうから「結婚しようか」と言ってくれたのだ。

このタイミングを逃すわけにはいかない。


20代半ばの女と、30代半ばの女の違い


「年明けの初詣で知之に会ったとき、すぐに尋ねました。結婚いつにする?って」

真子としては、当たり前の質問だった。なぜなら「結婚しようか」と言ったのは知之なのだから。

しかし真子の質問に対する彼の反応は想像とだいぶ違っていた。

「えっという顔をしたあと、急にオロオロし始めて。結婚しようかって言ってくれたよね?と確認すると、言ったけど…と口ごもる。さらには、今は仕事がバタついているからとか、姉の結婚が決まってからの方がいいかもしれないとか、意味不明な言い訳をし始めて…」

結婚を口にしたのは自分なのに、いざ現実的に進めようとすると急に煮え切らなくなる知之。

逃げ腰の言い訳ばかりを並べる彼に苛立ちを募らせる真子だったが、どうにか憤りをぐっと堪えた。早々に結婚を決めた友人たちのアドバイスを思い出したのだ。

「結婚を先延ばしにしようとした時は期限を切れ、と。私も助言に従い、知之に期限を決めて欲しいと言いました。タイミングがあるというならすぐじゃなくてもいい。ただ期限を決めてもらいたい、と」

すると彼は、しばらく「うーん」とか「あー」とか唸ったあとで、「あと半年待ってほしい」と言った。

「半年って、正直長すぎるだろって思いました。でも結婚するつもりがあるなら…と、待つことにしたんです」


既婚の女友達の助言に従い期限を決めた真子。ところが結局、結婚話は立ち消えることとなる

半年待つ、と決めた後も、真子は事あるごとに知之に結婚を詰め寄った。

「彼に会うたび、忘れてないよね?と確認するようにしていました。だいたい、半年待つ意味もわかりません。結婚する気があるならする、しないならしない。決断するだけの話なんだから」

ところが知之は、結婚を決めるどころか真子を明らかに避けるようになっていった。

彼の態度が次第によそよそしくなり、LINEのやりとりも目に見えて減っていくのを、真子は焦りとともに見守るしかなかった。

そしてそんな矢先、知之は真子に信じがたい言葉を口にしたのだ。



「急に…本当に急にです。真子とは結婚できないって、別れてほしいって言われて…」

空になったモヒートのグラスを握りしめながら、真子はぎゅっと唇を噛んだ。その瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。

それもそうだろう。34歳という年齢で、結婚目前と信じていた男に突然別れを告げられたのだから。

放り出されるようにして、振り出しに戻ってしまった真子。その絶望の深さと言ったら…経験した者にしかわかるまい。

「ねぇ、私の何がいけなかったんでしょう…。結婚話を強引に進めようとしたのがダメだったの…?でも若くして結婚した女友達はみんなそうやって幸せを掴んだって言うのよ。私は勝ち組女たちのアドバイスに従っただけ。それなのに、どうして…?」

「なんで?」「どうして…?」

喧騒が続く丸の内の夜更けに、行き場のない真子の問いが虚しく響くのだった。


▶NEXT:5月28日 火曜更新予定
いつも立場逆転されてしまう女のダメ恋報告



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