「最初のうちは、良かったんです・・・」幸せだった結婚生活が、夫の譲らぬ“ある条件”で崩壊した女

「最初のうちは、良かったんです・・・」幸せだった結婚生活が、夫の譲らぬ“ある条件”で崩壊した女

一生に一度であるはずの、結婚。

できれば妥協はしたくない。

だが経験者たちは口を揃えて、「どこか妥協した方が良い」と言うものだ。

何かを諦めないと、結婚は決められないのだろうか?本連載では、その核心に迫る―。

前回は、相手の“バツイチ”という経歴に抵抗がありながらも、最後は結婚を決めた女性を紹介した。今週は?



【File7:夫の両親と同居する女】

名前:春子
年齢:35歳
職業:日系化粧品メーカー勤務
結婚歴:4年
夫の職業:日系メーカー勤務


元々北海道出身だという春子さん。大学入学と同時に上京し、結婚前から変わらず、今の化粧品メーカーに勤めている。

学生時代から交際していた宏太さんとの間にはもうすぐ3歳になる可愛らしい娘さんがおり、現在はご主人の実家である二子玉川で暮らしているそうだ。

「今の一番の楽しみは娘の成長を見守ること。私の会社は女性が多いこともあり、育児休暇にも寛容で。しっかり休ませていただいてから復帰したのですが、変わらずバリバリ働けて、とても充実しています」

一見幸せな家庭もキャリアも両方手に入れ、何の不満もなく幸せそうに見える春子さん。

しかしそんな春子さんには、今どうしても耐えられないことがあるという。

春子さんは現在、ご主人の両親と同居しているのだ。

「私の出身が北海道ということもあり、“近くにどちらかの親がいた方がいいよ”と周囲から言われていました。実際、子供が急に熱を出した時などは姑に助けてもらってはいるのですが・・・」


向こうの両親との同居は妥協しても良い点だったのか・・・!?

「こんなはずじゃなかった」同居生活


二人の出会いは、大学のテニスサークル。最初は、2つ年上の宏太さんの方が猛アタックをしてきたそうだ。

「でも、そこは学生時代の恋愛。付き合ったり離れたりを何度か繰り返していたのですが、社会人になり、ずっと一緒に居られるのはやっぱり彼しかいないことに気がつきました」

社会人になっても、変わらぬ温かい愛情を注ぎ続けてくれる宏太さん。

学生時代から知っていることもあり、変な気を使わなくても良い。お互いにとって良きパートナーであり、最高の親友のような関係性だという。

「心底信頼しています。二人の凹凸が一緒にいる事で綺麗に収まる、という感じでしょうか。彼のいない人生は考えられないし、向こうもそうなんじゃないかな」

嬉しそうに宏太さんの事を話している時の春子さんの表情から、夫婦仲が良いことが伝わってくる。

そして出会ってから約10年。春子さんが29歳になると同時にプロポーズをされ、籍を入れたのはごく自然な流れだった。

「プロポーズをされた時、本当に嬉しかったのを覚えています」

しかし、ここまで朗らかな表情で話してくれていた春子さんの表情が突然一変した。

「でも、私は気がついていなかったんです。この結婚が決まった時に彼が何気なく発していた言葉の重さに」

宏太さんのプロポーズには、一つだけ条件があった。

“ゆくゆくは、僕の両親と同居して欲しい”、と。



「この時私は、“ご両親に介護が必要になってからのことかな”なんて、遠い未来ことだと思っていました。仮に住むとしてもご両親の近くに住むくらいかな、と」

しかし、宏太さん一家の考えは違っていた。

「もともと彼の家は、二子玉川に少し土地を持っていて。家を建て替える時は将来のことを見越し、二世帯住宅になっていたんです」

義両親は、そのまま宏太さんに土地を継がせたいという思いもあり、そして家も二世帯住宅にしていた。

「主人も、一般のメーカー勤務で超高給取りなわけではありません。“両親と同居すれば家賃も抑えられるし、それに将来子供が生まれた時に、子供の面倒も見てもらえる。プライバシーは尊重する親だし、悪い話じゃないだろう“と」

たしかに、家賃はぐっと節約できる。また、こんな考えも浮かんできた。

「子育てをヘルプしてくれる親が近くにいるのはたしかに働きたい私にとっては好都合。それに最初は“人数が増えて楽しいかな”なんて呑気に構えていました…二世帯だし、毎日顔を合わせる必要はないから何とかなるかなと」

そう思い、春子さんは“向こうの両親と同居する”ことを承諾した。


しかし、ここからが悲劇の始まりだったのだ。


嫁姑の関係性は大丈夫なのか!?親と同居するメリットとデメリット

宏太さんと結婚して間もなく妊娠が発覚した春子さん。それまでは夫婦二人で池尻大橋に住んでいたが、妊娠を機に宏太さんの両親との同居が始まった。

「最初のうちは、良かったんです。たしかに二世帯だからそこまで顔を合わせる必要もなくて」

しかし徐々に状況が変わり始めたのは、引っ越してから半年経った頃のこと。

「ある日突然お義母さまが我が家へやってきて、私のお腹をじっと見ながらこう言ったんです。“いつになったら仕事を辞めるの?ロクに家事もしなくて、宏太が可哀想”と」

思わず「持っていたお玉を放り投げたくなった」という春子さん。

春子さんは出産ギリギリまで働き、日中は家にいなくて気がついていなかったのだが、そう言えば朝出る時に出しっぱなしにしておいた靴や洋服が帰宅する時には仕舞われていることもあった。

「宏太がやってくれているものだと思っていたのですが・・・」

だが、宏太さんは何もしていなかった。夫婦二人がいぬ間に姑が家に入り、掃除をしていたのだ。

そして子供が生まれてから、姑の行動はさらにエスカレートしていく。

「孫が可愛いと、ほぼ毎日こちらの家に来て居座っているんです。ようやく寝かしつけられてグッタリしている時にも突然やってきて、娘の顔を見ようとするのでまた娘が起きる…という悪夢のような日々。家の鍵を総とっかえし、中からチェーンロックをかけて居留守を使おうかと、何度も思いました」

けれども、二世帯住宅である以上、在宅か否かはすぐにバレる。

そして気づけば、夕食は義両親と食べることが日課になっていた。



「子供が生まれたての時は本当にしんどくて、料理をする気力もなかったんです。その時にお義母さまが食事を作ってくれたのは本当にありがたかったのですが、毎日一緒に向こうの両親とご飯を食べなければいけないことが子供の夜泣き以上に本当にストレスで」

宏太さんがいる時はまだマシだ。

けれども、宏太さんが出張などでいない時はまるで地獄絵図のようだという。

「職場復帰する時も、お義母さまには相当な嫌味を言われました。“女は家にいるべきだ”とか。もちろん、子供が熱を出した時など保育園に迎えに行ってもらうこともあり、こんなワガママ言うべきではないと頭では分かっているのですが・・・」

育児をする上で、助けてもらう機会はもちろん多々ある。

仕事と育児で手一杯になった時や娘さんが病気になった時は、むしろ感謝することの方が多いという。そして春子さんも働いている以上、姑のサポートは有難いことこの上ない。

しかしそれ以上に、春子さんは精神的にやられている。

「365日24時間、相手の両親に気をつかう日々。孫に嫌われたくないのか、娘がぐずった時だけこちらのせいにして押し付けてくるのに、娘の機嫌が良い時は“じいじ、ばぁば”と言わせて懐かせている。とにかく一緒に暮らすのが、耐えられないんです」

家は本来気を休められる場所なはずなのに、家に帰った方が仕事より疲れるという。

「常に監視されているし、赤の他人である夫と暮らすのだけでもすごいことなのに、更にその両親との同居は想像を絶する大変さです。もし人生を巻き戻せるならば、向こうの親と同居にYESなんて絶対に言いません」


夫のことは愛しているし、好きである。

だが結婚となる以上、向こうの両親との関係性は避けては通れぬ問題だ。

両親と同居を妥協するか否か。

春子さんはそこだけは妥協すべきではなかったと思っている。


▶NEXT:11月19日 火曜更新予定
ぶっちゃけ知りたい、相性問題・・・



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