「正式に交際するまで、男女関係にはなりません…」男の前で、清純派を装った女の誤算

「正式に交際するまで、男女関係にはなりません…」男の前で、清純派を装った女の誤算

恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しない。

仮に、順調に駒を進められても、ある日突然別れを突き付けられることもある。

しかし一見複雑に絡み合った恋愛でも、そこには法則があり、理由がある。

どうしたら、恋のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。

今回は、“付き合わないと深い関係にはなれない”と言った途端ふられた女の敗因とは?という宿題を出していた。

あなたはこの宿題が、解けただろうか?



由衣夏と出会ったのは、昨年の年末に丸の内で同期が主催した食事会だった。最初彼女を見たときに、可愛くてタイプだなぁと思ったことを覚えている。

彼女の方も僕のことを気に入ったようで、食事会の翌日に二人きりのデートに誘うと、すぐに応じてくれた。

こうして僕たちはデートをするようになり、出会ってから約半年経つ頃には、月1で食事をする仲になっていた。

最初は僕の方も本気だったし、由衣夏と付き合おうと思っていた。けれども由衣夏とデートを重ねていくうちに、段々と面倒になってきた。

そして最後の一言で、僕は興ざめしてしまったのだ。


出会ってからしばらく良い感じだったのに、由衣夏がふられた理由とは

解説1:気合いを入れたい相手だったから、良い店も予約する


あれは、初デートだっただろうか。由衣夏のことは結構タイプだったので、気合いを入れて『アンティカ オステリア デル ポンテ 東京』を予約した。

すると案の定、由衣夏はとても喜んでくれた。

「こんな素敵なお店・・・嬉しい」
「特別な子との食事じゃないと、こんなところ来ないけどね」

僕なりにサラリと、でもきちんと思いを伝えていたつもりだ。そして実際に二人で会ってみると、由衣夏とは話も合い、とても面白かった。

「じゃあもともとイギリスに住んでいたんですか?」
「そうそう。親父の仕事の関係で。その後ドイツに行ったりもしたけど、一番長いのはイギリスだよ」
「すごいなぁ…拓人さんって、生まれながらの勝ち組って感じがしますよね」
「そんなことないよ。由衣夏ちゃん、褒めすぎ(笑)」

聞き上手で、話し上手。バランスの良い由衣夏に、僕は惹かれていった。店の雰囲気と相まって、僕のテンションも上がっていく。



この日は2軒目も行き、相当距離も近かったのだが、その後はおとなしく解散することにした。

初デートで、下手に女性に手を出したくない。

こちらも、もう良い大人である。好きな子は大切だからこそ、ゆっくりと事を進めたいという思いも強かったし、初デートでそこまでガッつく意味はない。

「遅くまで付き合わせちゃってごめんね。ちゃんと一人で帰れる?」

大通りに出てタクシーを拾い、先に由衣夏を乗せると、彼女はとても可愛い顔でこう聞いてきた。

「・・・また、会えますか?」

もちろんだ。

「もちろん。また連絡するし、いつでも連絡して」

由衣夏のことは本気でいいなと思っていたし、付き合うかどうか時間をかけて考えるため、定期的に食事へ行くようになった。

毎回デートも楽しく、3回目のデートで距離はさらに縮まり、キスをするくらいの仲にもなっていた。だが、まだこの曖昧な関係に答えを出せずにいた。

そしてしばらく経った頃。僕は思い切って彼女を温泉へ誘ったのだ。


そしてここで待ち受けていたひっかけ問題。由衣夏のミスとは…

解説2:もったいぶりすぎ?ここまで来て今更どうしたと思う。


「来月ちょっと忙しいんだけど、夏休みにゆっくり温泉でも行かない?」

「え、も、もちろん!!行く!!」

温泉は夏より冬に行く方が好きだけれど、のんびりできるし丁度良い。

温泉へ二人で行くとなると、必然的に泊まりになるわけだが、由衣夏は前のめりで快諾してくれた。

「じゃあ宿とか僕に任せてもらえる?予約しとくね」
「うん♡ありがとう」

そして迎えた温泉旅行当日。車で彼女を迎えに行き、宿へ着くと、由衣夏は歓喜の声を上げている。

「わぁ・・・素敵!!」

露天風呂付きの部屋を予約していたこともあり、由衣夏が興奮しているのは手に取るように分かった。



そして豪勢な食事を終え、お酒も回ってきたところで何となくそういう雰囲気になった、その時だった。

「ちょっと待って・・・・」

浴衣がはだけた肩をむき出しにしながら、由衣夏が急に僕の手を止める。

「どうした?」

「あのさ、私達って正式に付き合っているってことでいいのかな?年齢的にも“付き合おう”っていう言葉が欲しいし、交際前にこういう事をするのはダメだなぁって…。ちゃんと“彼氏・彼女”というオフィシャルな関係じゃないと、嫌なの」

由衣夏の言っていることは正しいだろう。女性として自分を大切にすることは必要だし、間違ってはいない。

ハッキリさせていなかった僕が100%悪い。それは分かっている。

けれども問題は、これを言うタイミングだった。

—え・・・今更?タイミング悪すぎないか!?

そもそもそういう事を言うのだったら、どうして温泉に来たのだろうか。

お互い、良い大人である。

泊まりの時点でこうなる事は想定の範囲内だと思うのに、このタイミングで言うのは“直前でお預け作戦”に出た感が否めない。

ここでもったいぶるならば、最初から温泉に行く事を提案した時点で断ってくれた方がまだ良かった。

現に由衣夏は温泉に来て、一緒に泊まることを快諾している。

こちらだって好きでもない女性を温泉になんて誘わないし、それなりの覚悟を決めて今回やって来た。

それなのに突然このタイミングでもったいぶられると、駆け引きが見え隠れして、冷めてきてしまったのだ。

「そっか、そうだよな・・・ごめん」

—今じゃなくて、言うタイミングは他に沢山あったはずなのにな。

男は追いかけたい生き物だとか言うが、もったいぶられ過ぎると、逆にもう追わなくなる。

大人になった今だからこそ、時に勢いとタイミングは大事だと思う。順序や正式な言葉も必要だが、今更ワンナイトなんてする気もなかったし、どうでも良い子を誘ったりしない。

温泉まで来て急に清純さを売りにされても、こちらとしては困ってしまうのだ。

結局、僕は何もせず寝て、翌朝由衣夏を家まで送り届けたのだった。


▶NEXT:11月23日 土曜更新予定
休日デートの失敗あるあるとは?



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