「夫から触られると、ゾッとする 」。人としては好きでも、男として夫を見られない妻の懺悔

「夫から触られると、ゾッとする 」。人としては好きでも、男として夫を見られない妻の懺悔

一生に一度であるはずの、結婚。

できれば妥協はしたくない。

だが経験者たちは口を揃えて、「どこか妥協した方が良い」と言うものだ。

何かを諦めないと、結婚は決められないのだろうか?本連載では、その核心に迫る―。

前回は、夫の親との同居で悩む女性を紹介した。今週は?



【File8:相性に拘る女】

名前:千尋
年齢:36歳
職業:専業主婦
結婚歴:4年
夫の職業:弁護士


4年前に結婚し、現在は麹町に、夫の真弘さんと暮らしている千尋さん。

結婚前は大手弁護士事務所で秘書として働いており、弁護士をしている真弘さんとはその時に出会ったそうだ。

スラッと細身で身長も高く、鼻筋の通った千尋さんの横顔は美しい。そして休日にも関わらず、上品なオフホワイトのワンピースを綺麗に着こなしており、彼女からは女性らしさが溢れ出ている。

しかしそんな千尋さんにも、人には言えない悩みがある。

「元々夫の真弘とは“恋焦がれるほどの大恋愛”で付き合ったわけではないんです。お互いの年齢的なこともあり、ちょうど良いタイミングだったから結婚したことも大きかったのですが」

年上ということもあり、包容力もあって何でも話し合える真弘さんは、人としてはとても好きだそうだ。

「でも」と彼女は恐る恐ると言った様子で、本音をこぼした。

「人としては好きでも、夫を“男”として見られないんです・・・」


夫婦になる上で重視すべきは性格?相性?

「夫と出会ったのは前の職場です。弁護士事務所の秘書として働いていた時代に彼と出会い、そこから交際に発展しました」

当時38歳だった真弘さんと、31歳だった千尋さん。

「職場恋愛だったこともあり、お互いに簡単な気持ちで交際を始めたわけではありません。彼は私の7歳も年上だったので、“年齢的にも交際するならば責任を取って結婚しないといけない”と思っていたようです」

何度かデートを重ね、半年後に交際を開始。真面目で誠実な人柄にも惹かれたという。

「正式に付き合うまで、10回以上二人でご飯へ行きました。それなのに、手すら繋いでこようとしなくて(笑)その生真面目さが良いなぁと思ったんですよね」

そこから約半年間の交際を経て婚約へと至ったわけだが、婚約と同時に千尋さんの脳裏には一つの不安がよぎった。

「彼との子供を産めるのかな、と。

夫のことは好きな気持ちはありました。人としても惹かれていたし、何よりも尊敬していました。けれども、実は相性が良くなくて・・・」

言いにくそうに言葉を濁す千尋さん。



結婚前から、お互いどうもしっくり来ていなかったのは否めない。しかしナイーブな問題だったため、そしてどうすることもできず、そのまま時間が過ぎていったようだ。

そしてその問題を二人で話し合う事もしないまま、千尋さんは結婚をすることになる。しかしそこに対して、迷いはなかった。

「彼氏ならば違ったかもしれません。でも結婚となると話は別。体の相性なんて一番要らなくなる物だと思っていました。だって子供を産んだらどのみちレスになるって言うじゃないですか?“夫婦生活においてそこは重要ではない”、と信じていたんです」

どこかひっかりはあったものの、相性に関しては重要視せずに結婚した千尋さん。

むしろ結婚するまで、相性が“妥協”だとは思ってもいなかった。

けれども今となってみては、そのことの大きさに気がついたという。

「やはり一緒に暮らし始めたら全くしなくなって…。スキンシップがなくなった結果、夫に触れられることすら嫌になってしまったんです。少しでも触られると、ゾッとするんです」


“生理的に無理”になってしまうと、夫婦生活は続けられるのか?

そもそも、相性の良くない人と結婚した千尋さん。

「肌が合わないんですよね・・・どちらが悪いわけでもない。けれども、どう頑張っても回復できない、お互いの相性ってあると思います。そんな人と抱き合っていても楽しいわけもなく、最初は私の方が拒み始め、そして向こうも聞いてくることすらなくなりました」

そしてどんどん夜の営みは減っていき、最後に抱き合ったのは3年以上前のことだという。

つまり結婚してからすぐにレスになってしまったのだ。

「私達の場合、“レス”問題とも少し違うのかもしれません。たしかにレスはレスですが、最初から盛り上がっていたわけでもないですし。必然ですよね」

最初は夫婦なのだから、相性なんて関係ないと思っていた。性格さえ合っていれば良いと思っていた。だが実際に結婚すると、肌の相性は非常に大事だということが分かったのだ。

「肌の触れ合いが一度途絶えると復活することは非常に困難です。今は寝室も別なので、完全に同居人と化しています」



そして今では、少しでも触れられると体が拒否反応を起こすほどにまでなってしまったそうだ。

「意識的に、スキンシップをもっと増やそうとして、毎日ハグをするなど試みてみたこともありました。でもそれもいつの間にか消えていき、今では全くのノータッチ。キスするなんて以ての外です」

現在子供がいない夫婦。しかし子作りすら“体外受精でいい”と思っていると言うのだ。

「子供は欲しい気持ちはありますが、夫とそういう行為をするのが想像できないんです。人としては好きだけど、もう男性としては見られない。向こうも同じ気持ちだと思いますよ」

2人は、仲が悪いわけではない。

けれども最初からどこかつまずいたまま進んできた夫婦。

最初に掛け違えたボタンは、気がついた時にはもう手遅れなほど大きくズレていった。

「今から考えると、相性ってとても大事だったと思います。男女が夫婦になる以上、人間の本能的な部分で繋がれるかどうかは大切なこと。熟年夫婦になったならば話は別ですが、結婚する前から“何か合わない”と感じているならば、結婚はおすすめしません」

“相性”と一言で言っても様々な相性があるが、体の相性は想像以上に大事なようだ。


▶NEXT:11月26日 火曜更新予定
家柄格差は埋められるのか?



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