―理性と本能―

どちらが信頼に値するのだろうか
理性に従いすぎるとつまらない、本能に振り回されれば破綻する…

順風満帆な人生を器用に歩んできた1人の男が対象的な2人の女性の間で揺れ動く

男が抱える複雑な感情や様々な葛藤に答えは出るのだろうか……

「溺れる男〜理性と本能のあいだで〜」一挙に全話おさらい!


第1話:婚約者が寝ている隣の部屋で…。理性的な男が犯した”最低の過ち”とは

「今夜は飲んじゃおうかしら」

可奈子はお酒がめっぽう弱く、僕とのデートでもめったにお酒を飲むことはないのだが、そんな事情を知らない友人たちに囃し立てられ、ショットグラスに口をつけた。

これが間違いだったのだ。友人たちに可奈子を紹介したらとっとと帰ればよかったのに。

この1杯のテキーラが僕の人生を狂わすキッカケになるなんて、この時はまだ知る由もなかった。

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第2話:「あのキスが忘れられない」結婚直前に別の女に心を奪われた男の"最低な本音"とは

真珠と話した内容はほとんど覚えていない。記憶しているのは、彼女の年齢が僕の4個下で26歳、最近海外から帰国したという情報くらいだ。

彼女は多くを語らなかったが、言葉を超越したインパクトを僕に与えた。

ーあのキスが忘れられない…

僕は彼女の“虜”になってしまったのかもしれない。目を閉じると、昨夜の出来事が生々しく蘇る。

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第3話:「こんな屈辱は初めて」出会って2回目の女に30歳商社マンがサレた"酷い仕打ち"とは

真珠は、僕の全てを見透かしているかのような不敵な笑みを浮かべた。

「私はまた会いたいって思ってたよ」

僕も会いたかった…という言葉が喉まで出かかったとき、見知らぬ男が近寄ってきた。

「誰?知り合い?」

ギラギラしたオーラを放つその男は、僕に冷たい視線を向けた。黒髪短髪で浅黒く焼けた肌に輝りのある紺色のスーツを合わせ、全身から外銀男たる空気を放っていた。

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第4話:「ねぇ、楽しい事しよ」婚約中の男をホテルに誘った女がした“驚きの行為”とは

「ん?どうしたの?」

エレベーターの前で立ち尽くしていた僕を、真珠が不思議そうに見つめていた。真珠は何も知らない。僕に婚約者がいることも。だから彼女に罪はない。悪いのは僕だけだ。

真珠は僕の手を引き、“左”のドアを開けた。この先の出来事は墓場まで持っていく。

結婚したら良い夫になるのだから、最後に楽しい思い出を作ることくらい許してもらえないだろうか。婚約者の可奈子に「おやすみ」と一言LINEを入れ、僕は秘密の園へ足を踏み入れた。

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第5話:「え、なんで…?」イイ感じだったのに、男が女の部屋から突然追い出された理由

シャワーから出ると、キングサイズのベッドの上で寝転んでいる真珠の艶かしい姿が目にはいった。

「なんだか眠くなってきちゃった」

色っぽい口調でそう言う真珠に誘われるようにして、僕は彼女に覆いかぶさった。じっくりと、十分すぎるくらいキスを楽しんだあと。

「ん、ちょっと待って…」

永遠に続いてしまうような終わりのないキスを、真珠は唐突に遮った。彼女は僕から離れ、どこかへ行ってしまったのだ。

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第6話:「今夜お泊まりしよ!」女が覚悟を決めて誘った初夜、男の“まさかの反応”とは

「誠一さんお勧めのハンバーガー、シェアしませんか?」

オークドアに到着し、初めて食べるというハンバーガーを嬉しそうに写真に収める可奈子を見て、僕はほっと一息ついた。

僕はビールを頼んだが、いつもよりペースが速かったのはやはり動揺していたせいなのかもしれない。

「ちょっと、お手洗いにいってくるよ」

レストルームへと席を立った僕は、驚きと喜びと不安と恐怖が入り混じった複雑な感情に襲われることとなった。

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第7話:朝まで一緒にいたのに、手を出されなかった女。男が一線を越えなかった意外な理由

結婚が決まり、心配性の父が誠一さんの女性関係も含めた身辺調査をしようと言い出した。でも、万が一何かが見つかってそれを父に知られてしまったら結婚が流れてしまうかもしれない。

ようやく漕ぎ着けた憧れの誠一さんとの結婚をどうしても死守したかった私は、『お友達にそれとなく探ってもらいます』と言って父をたしなめ、真珠に“検証”をお願いすることにしたのだ。

真珠は、大学卒業後は仕事で海外を飛び回っていたため、こんなに美人なのに顔が割れていない彼女は“検証”として使うにはぴったりの女性だった。

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第8話:「その発言、アウト!」高級レストランでの初デート。女が凍り付いた、男の“ありえない言動”

「“タイプの女”と結婚すれば間違いないっすよ。男が惚れてる方が絶対うまくいきますから。そういえば、いいとこのお嬢さんと結婚するんですよね。彼女、どんな感じなんですか?」

後輩に話をふられ、婚約者である可奈子の顔を今日初めて思い浮かべた。 しかし、すぐに真珠の顔が脳裏に浮かんでしまう。

「あー、わりぃ、そろそろ時間だから切るわ。先方に電話いれといてね」
「お疲れっす」

真珠に指定された“18時”に間に合うように17時半ぴったりに仕事を切り上げ、急いでタクシーに乗り込み、待ち合わせ場所である“僕がずっと行きたかったある場所”へ向かった。

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第9話:「嘘だろ…そんな女だったの?」初めて訪れた女の自宅で、男が困惑してしまったワケ

好きな女の手を握り、タクシーで家に向かう。それはさながらゴールまでのラストスパート。

—真珠が好きだ、真珠を手に入れたい

男の浪漫が破裂しそうなほど期待に満ちあふれ、体内で熱気が悶々と充満していることを悟られないように、涼しい顔で窓の外を眺める。

しかし、タクシーを降りて秋の夜風に触れながら彼女のマンションを見上げた時、火照っていたはずの身体が一瞬にして悪寒に包まれた。

「私こういう女なの。それでも好き?」

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第10話:「実は私…」一夜を共にした直後、26歳女の“ある発言”に男が一瞬で冷めたワケ

僕が真っ直ぐに思いをぶつけると、真珠は遂に僕の気持ちを受け入れ、無言で僕の手を引きゆっくりと歩き始めた。

エントランスが開き、エレベーターの中へ。

幾多の扉が開き、重厚なセキュリティを一つ一つ突破していく度に、真珠との精神的な距離も縮まっていくような感覚になる。

お互い一言も発することなく階数表示を眺め、エレベーターの中には妙な緊張感が張り詰めている。階が上昇するごとに、繋いだ手に力が入る。僕はもう片方の手でスマホの電源を切った。

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第11話:一夜限りの過ちだったはずなのに…。男が女に本気になってしまったワケ

僕はベッドに寝転びながら熱を帯びた視線で彼女を見つめ、窓辺で夜風に揺れる艶やかな黒髪やシルクのガウンを纏った色っぽい後ろ姿に見惚れていた。

そんな愛が溢れる天国のような穏やかな雰囲気を、真珠は突然ぶち壊した。

「私、可奈子の友達なのよ」

真珠が、婚約者の可奈子の友達だと言うのだ。僕は天国から地獄に一気に突き落とされた。

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第12話:「今、誰といるの?」他の女とお楽しみ中、婚約者から“恐怖の着信”。追い詰められた男の驚きの行動

『もしもし真珠ちゃん?どうしたの?誠一さんの声が聞こえたような…』

床に落ちた真珠のスマホから響き渡る可奈子の声が、火照っていた僕らの心身を急速に冷やした。

真珠の部屋でベッドを共にした後、その場で真珠が僕の婚約者である可奈子に電話をかけ始めたのだ。

とっさに制止したが、僕の声が可奈子の耳に入ってしまったようだ。

僕は思考停止して、スマホを見つめ続けた。すると、今度は僕のスマホが震え始めた。

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