男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:盛り上がっていたのに、デートの途中で突然席を立った男。電話をかけていたまさかの相手とは…



「何この子、超可愛いじゃん・・・」

これが、僕の樹里への第一印象だった。

マッチングアプリで出会った彼女は、可愛くて色白。しかも少し華奢な感じで、ものすごく僕のタイプだった。

—初めまして。徹と言います。現在外資系勤務で、もともとアメフトをやっていた体育会系です。樹里さんは、何をされていますか?

—初めまして、樹里です。メッセージありがとうございます。私は今受付をしています。

そんなやり取りから始まり、実際に会う約束をしてご飯へ行けることになった。またその後日、お酒の入っていない状態でお茶もした。

実際に会って好感触だったから、二度目まではあったのだろう。だが残念ながら、三度目のデートはなかった。

どうして僕は、彼女の心を掴み損ねたのだろうか・・・。


最初は好印象だったのに、一気に女が心変わりした理由とは?

Q1:初回のデートで女が気づかなかった男の性格とは?


何度かやり取りをし、二人で食事へ行くことになった。どこか良い場所はないかと一生懸命考えた結果、僕の好きなイタリアンにした。

先に席へ着いて待っていると、向こうから可愛い子がやってくる。

「初めまして・・・徹さん、ですよね?」
「は、初めまして!徹です!樹里さんですよね??」

想像以上に可愛い樹里に、ドギマギしながらも僕は椅子を引いて彼女をエスコートする。

レディーファーストは忘れない。デートの鉄則である。

「何飲まれますか?お酒でも、なんでも」
「そしたらシャンパンいただこうかな」
「分かりました!」

こうして僕たちの初デートが始まった。



「樹里さんって、本物めっちゃくちゃ可愛いですね。アプリで見た時からそう思っていたんですけど」
「そんなことないですよ〜。徹さんも素敵です。あと、すごく大きいですよね?身長何センチですか?」

たしかに僕は体格が良い方だ。

「186cmくらいあります・・・肩幅もあるから、更にゴツく見えるかも(笑)樹里さんは?」
「私、すごくチビなんです。156cmくらいしかなくて」
「小柄な女の子って、可愛いじゃないですか!守ってあげたくなるというか、何というか」

その通りだった。華奢で小さくて、小動物のような樹里は守ってあげたくなる。それに終始笑顔で話してくれる彼女に、僕はどんどん惹かれていった。

「樹里さんのお仕事って、受付ですよね?こんな可愛い人が受付にいてくれたら、最高っすね」
「いえいえ、周りは可愛い子だらけで、私なんて地味な部類ですよ」

絶対にそんなことはないだろう。華があって可愛い樹里に、男性陣は群がるに違いない。

「徹さんって、明るくていいですね。こっちが元気になれる感じがします」
「そうですか?」

店内に流れるBGMと、他の客たちの話し声で賑やかな空間。くだけた雰囲気の中に溶け込み、僕たちの会話も盛り上がっている。

「また会っていただけますか?」
「もちろんです!」

こうして、次はお昼に会う約束をして解散したのだった。


夜デートの次はお昼デート♡だがその後、振られた理由とは

Q2:この昼デートで女が気がついてしまった点とは?


「樹里さん!こっちです!」

イタリアンデートから2週間後。僕たちは表参道にあるお洒落なカフェで待ち合わせをした。本当はランチでも良かったのだが時間が取れず、結局お茶だけになってしまったのだ。

「お茶だけで大丈夫でしたか?すみません、せっかくだったのに」
「いえいえ。お忙しいと思いますから。それにお茶だけでも十分嬉しいですし」

そう言いながら、ニッコリと微笑む樹里。周囲の人々が霞むくらい美しく、後光が差しているかと思ったくらいだ。

「本当、樹里さんって可愛いですよね。マッチングアプリで、こんな可愛い子と出会えるとは正直思っていなかったので、嬉しいです!」
「ふふふ♡」

樹里は静かに微笑を浮かべている。こうして二度目もあるということは、次も期待していいのだろうか。



「徹さんって、今も何か運動されているんですか?」

そう尋ねた彼女は、明らかにうっとりとした目つきで僕の腕周りを見ている。

「パーソナルに行って、毎日筋トレもしています。樹里さんは?」
「私もパーソナルに興味があるものの、良いところがなくて」

持論ではあるが、男女問わず運動は体にいいし、ストレス解消にもなる。だから筋トレはいいことづくしだと思う。

「良ければ、僕の知人のパーソナルトレーナーを紹介しましょうか?すごくいいので。今なら友人割引してくれるみたいです!」
「本当に?それは有り難いです〜」

もともとスタイルが良い樹里だが、トレーニングをすればさらに変わる気がする。その後もしばらくトレーニング談義で盛り上がった。

「紹介割引が効くので、絶対に行ってみてくださいね!そうだ。次回の食事は、何系がいいですか?僕はイタリアンとか好きなんですけど、樹里さんは何が好きかなぁって」
「イタリアン、好きですよ!前回のところも美味しかったですし。あとは焼き鳥とか和食も好きかなぁ」
「和食いいですね!探しておきます・・・ってすみません。アプリのプロフィールに、好きな食べ物のジャンルって書いてありましたよね?」
「書いていたかも??最近使っていないから忘れてしまいました」

“最近使っていない”。この言葉に、僕は思わず反応してしまった。これは僕と出会ったからアプリを使うのをやめた、ということでいいのだろうか。

「それって・・・」
「ん?どうかしました?」

いや、今それを言うのはやめておこう。“僕と出会ったからですか?”なんて聞くのは野暮な気がして、言葉を飲み込んだ。

「そうだ!スポーツ観戦好きですか?知人から野球観戦のチケット貰ったんですが、良ければどうですか?」
「野球かぁ。あまり詳しくないけど、楽しそうですね」
「良ければ、このアプリダウンロードしてみて下さい!分かりやすいし、ルール説明とかもあるんで」

こうして次は野球の話で盛り上がっているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまった。

「今日はお会いできて嬉しかったです。ありがとうございました!」
「そんな、こちらこそ」

そして僕たちは、駅の入り口で手を振って解散した。

だがこの駅前での解散以降、パタリと連絡が取れなくなってしまった。LINEを送っても既読スルーだし、梨の礫である。


一体僕の何がいけなかったのだろうか・・・?


▶前回:盛り上がっていたのに、デートの途中で突然席を立った男。電話をかけていたまさかの相手とは…

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女が二度会っただけで男を切った理由とは