男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:「あなたに出会ってから、アプリをやめました♡」運命すら感じたのに、女と連絡がつかなくなった理由



あれは、とある平日の出来事だった。

家で仕事をしていると、キッチンの方から焦がし醤油のいい香りがしてきた。気がつけば、もう19時だ。いつのまにか夕飯の時間になっており、僕はキッチンに立っている妻の麗美に声をかけた。

「美味しそうだね。何か手伝おうか?」

再びリモートワークが増え、在宅時間が長くなっていた僕にとって、食事の時間は非常に大事だった。メリハリにもなるし、何より美味しいご飯は人を幸せにすると思う。

「やっぱり食事って大事だよなぁ」

そう言いながら、ダイニングテーブルの方へコップを2つ持って行こうとした時だった。

「あのさ。私は全然、食事が楽しみじゃないんだけど。むしろ颯太の在宅時間が増えて、苦痛でしかない」

あまりにもストレートに言われ、一瞬耳を疑ってしまった。

「え?ご、ごめん。そうだよな、準備大変だよな・・・無理に作らなくてもいいんだよ?」
「そういうことじゃないんだけど」

ますます機嫌が悪くなっている麗美。朝も昼も、僕はランチへ出かけたり勝手に自分で作って食べていたので、そこまで負担をかけているとは思っていなかった。

だが話を聞くと、麗美はそれ以外の理由でもキレていたようだ・・・。


夫にイラっ!妻がキレた、食事に対する夫の一言とは

Q1:そもそも、妻がずっと気になっていたコトとは?


麗美とは結婚して約2年になる。交際期間は約1年だったので、出会ってから3年経っている。

結婚して一緒に住むことになってから、僕たちは犬を飼い始めた。トイプードルで、名前はチョコ。(もちろんこれは妻が名付けた名前である)。

子はかすがいならぬ“犬はかすがい”で、例え喧嘩をしても、チョコのお陰ですぐに仲直りをしてきた。

「今日もチョコは可愛いなぁ〜」

帰宅後、チョコとソファーで戯れていると、麗美が嬉しそうにこちらを見ている。

「本当、この子が世界で一番可愛いよね」

愛する妻と、可愛いチョコ。新婚生活の正解のような時間に、僕は幸せしか感じなかった。

夫婦二人に犬一匹の生活は本当に楽しい。そして麗美も仕事をしているため、 お互いできることはしていた。

「麗美おかえり〜。チョコの散歩は行っておいてあげたよ」

麗美はアパレル関係の仕事をしており、遅い日もある。そんな日は、僕が散歩の当番だった。

「ありがとう〜助かる!ご飯はどうしようか」
「冷蔵庫にある物で適当に作る?」
「そうだね。何にしようかな・・・」
「簡単なものでいいよ!」

そう言いながら、パパッと食事を用意してくれる麗美の手際の良さは、脱帽レベルだ。



「うわぁ、これうまい。麗美のご飯は本当に美味しいなぁ」
「嬉しい。ごめんね、簡単なもので」

麗美が作ってくれる食事はいつも美味しいし、何よりもこうして二人で食卓を囲めるのが幸せである。

「いやいや、立派なご馳走だよ。今日、仕事はどうだった?」
「忙しかった〜!帰ろうとした時にちょっとトラブルが発生しちゃって。颯太は?」
「そのトラブル、解決したの?僕の方は相変わらずかな」

仕事の事もざっくばらんに話せる、良い関係。会話もきちんとあるし、はたから見ればかなり良い夫婦だと思う。

「うん、何とか解決!」
「それなら良かった。ちなみに洗い物は僕がするから!置いておいてね」

ご飯は麗美が作ってくれたので、片付けは僕の仕事だ。

「颯太ありがとう〜」

“ありがとう”を言い合っていたのも、夫婦円満の秘訣だと僕は思っていた。常に感謝の気持ちを忘れないことが大事だから。

だがそれよりも、麗美は他のことがずっと気になっていたようだ。


ついつい言っていませんか?妻からするとNGな夫の発言とは

Q2:夫がやるべきではなかった行動とは?


普段生活をしている中で、僕は妻が怒る理由がよく分からずにいた。

強いて言うならば、チョコに対して甘すぎることくらいだろうか。

その日は麗美の方が家におり、帰宅すると既に麗美がご飯を作って待っていてくれた。

「美味しそう!手を洗ってくるね」

着替えて手を洗い、二人で乾杯しながら食卓を囲む。しかしダイニングテーブルに座った途端、ふと下の方から可愛らしい視線を感じた。

僕たちが食事をしていると、必ずチョコは足元にやってくる。

「チョコ、ご飯食べたの?チョコが食べられそうな物は何かなぁ」

何かおこぼれををねだる姿がとにかく可愛くて、僕はついチョコに色々とあげてしまうのだが、これに対して麗美はよく怒っていた。

「颯太!今チョコはダイエット中なんだから、あまりあげすぎないでね」
「は〜い。ママが駄目だってさ・・・怖いねぇ」

まだまだ何かをあげたい気持ちはあるが仕方ない。ここは心を鬼にして、僕は自分の食事に集中することにした。



「もー颯太は本当にチョコに甘いんだから。気をつけてね。って、あれ?きんぴら嫌いだったっけ?」
「ううん、好きだけど昨日も食べたなぁと思って」
「あ・・・そうだった。ごめん、作り置き嫌いだったよね」

嫌いではないのだが、実家では作り置きという物が出てきた記憶があまりないので、どうしても箸が進まないのだ。

「嫌いじゃないんだけど、作り置きが」
「いいよ、無理しなくて。そう言えば、明日からリモートワークだよね?」
「うん、麗美はもう始まっていたもんね。最近肩も凝るし、仕事用にやっぱりあの椅子買おうかなぁ」

実は前から狙っていた椅子があり、それを買うかどうか迷っていたのだ。

「あの高いやつ?まぁいいけど・・・」
「麗美の分も買う?二脚あってもいいけど」
「ううん、私はいい。何か我が家のインテリアと違うし」
「まぁインテリア的には違うかもな(笑)でも機能性重視、ってことで。後でポチっちゃおうかなぁ〜」

結局この晩、僕はネットでいそいそと狙っていた椅子を購入し、上機嫌で眠りについた。

しかしこの翌日。麗美の堪忍袋の緒が、ついに切れたのだ。

何より怖いのは、ヒステリックになるわけでもなく、ただ淡々と怒られた、という点だ。

—これは相当、溜まっていたな・・・。

怒られながら、その理由に僕はうなだれていた。


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妻の怒りのトリガーを引いた行動とは