男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「たった二度のデートで、男が冷めてしまった理由とは?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「可愛いね、モテるでしょ?」甘い言葉を囁く男が、実は見ていた“女のある部分”とは?



最初に亜美を見たとき、可愛くてイイなと思った。だが二度デートをして、やっぱり何かが違うと思い始めたのだ。

「亜美ちゃんってモテるでしょ?」

身長も高くて細身で、黒髪ストレートのちょっと和風系の顔立ちをした美人。

性格もいいし、男性ウケは抜群だと思う。

「そんなことないですよ〜。卓也さんのほうこそ。絶対モテますよね?」
「どうなんだろうね。でも好きな人に振り向いてもらえないと、意味ないよね」

最近出会いの数が減ってはいるが、焦っているわけでもない。

「あ〜楽しかった!今日もよく飲んだね。帰ろうか」

だから僕は彼女を手配しておいた車に乗せ、ひとりで帰らせた。

— 可愛いけど、あの子ではないな…。

僕が20代だったり、チヤホヤしてほしい性格だったら違ったのかもしれない。だがデート中に、亜美のとある“テク”が見え隠れして、すごく嫌だったのだ。


男がうんざりした、女の間違いだらけの“モテ・テク”とは?

A1:最初から、少し軽そうだなと思っていた。


彼女との出会いは、知人の店だった。

時間があるときにたまに顔を出しているのだが、その日は珍しく、カウンター席でひとりで飲んでいる美女がいた。

— ここに女の子ひとりって、珍しいな…。

常連の連れだろうか。それとも、マスターの顔見知りだろうか。綺麗な子だし、ひとりで飲んでいるならつまらないだろうと思い、僕は声をかけた。

そこからお互い軽く自己紹介をし、一緒に飲むことになった。

「亜美ちゃんは、仕事は何をしているの?」

「私は今は、フリーランスでPRの仕事をしています」

— あ〜なるほど。なんか派手めの子だし、インフルエンサー系かな?

「そうなんだ。ひとりで来たの?せっかくだし、一緒に飲もうよ」
「いいんですか?わぁい」

こんな綺麗な子がひとりで飲んでいるのは意外だったが、話してみると亜美はとてもいい子だ。僕は思わず、彼女を食事に誘っていた。

「亜美ちゃん。よければ今度、食事に行かない?」
「はい、ぜひ♡」

こうして、僕たちはデートをすることになった。



初デートは、西麻布にある中華にした。

「このお店、来たことあった?」
「いえ、初めて来ました♡素敵ですね、このお店」

亜美が嬉しそうにしているのを見て、僕もつい饒舌になる。

「もともと六本木にある中華にいたシェフが独立して作った店なんだけど。今話題だから、一度来たかったんだよね」
「あ〜。なんか聞いたことあります。有名店ですよね!」

— お。知っていたのか。

若いのに、意外にもレストラン偏差値が高いようだ。

「亜美ちゃん、普段はどのあたりでご飯行くの?好きなお店とかある?」
「そうですね〜…」

彼女はしばらく考え込んでいたが結局質問には答えず、数秒の沈黙の後、いきなり僕に尋ねてきた。

「た、卓也さんは?最近どこかオススメありますか?」
「僕?僕はそうだなぁ。中目黒に面白いスナックができて、最近はよくそこに行っているかな」
「今話題ですよね!」

— え?そこも知っているの?さすが。

亜美の見た目からして、だいぶ派手に遊んでいるのだろう。ただ僕の知り合いとも繋がっているならば、少し警戒したほうが良さそうだ。

そしてワインを頼んだあたりから、段々とある疑問が湧いてきた。

「亜美ちゃんは、何が好き?次ワインでも大丈夫?」
「はい。ワイン大好きなので」
「好きな銘柄とかある?もしよければこっちで勝手に選んじゃうけど」
「もちろんです、お任せします」

僕は普段からワインをよく飲むのだが、彼女も好きだというのを聞いて、最初は純粋に嬉しくて話を振った。

「僕さ、白ワインはシャルドネが好きなんだけど、赤はピノ・ノワールが好きで」
「わかります〜。そうですよね」

一見、普通の会話である。けれども次のデートで、僕は亜美の言動の裏にある本音が見えてしまったのだ。


「こういう子か…」男の気持ちを急速冷凍させた、女の言葉とは!?

A2:すべてが“浅い”。知ったかぶりはいらない。


二度目のデートは、中目黒にあるビストロを予約した。カジュアルだけど美味しくて、お気に入りの店である。

「亜美ちゃんって、休みの日は何をしているの?」
「最近は、映画を観たりとかかなぁ」
「え!?そうなの??僕も、映画すごく好きなんだよね。何が好き?オススメある?」

実は僕は、無類の映画好きだ。亜美も同じ趣味と聞き、思わず身を乗り出してしまう。

だがなぜか亜美はしばらく黙っており、返答に困っている様子だ。僕は慌ててこう言った。

「いっぱいあるから選べないよね。僕はね、80年代の映画が好きで。『ニューシネマパラダイス』とか最高だよね」
「いい映画ですよね!面白い感じで」

— 面白い?

それはどういった意味で面白いのだろうか。どちらかと言えば、主人公とおじいさんの絆を描いた感動系の名作のような気もするが…。でも感じ方は人それぞれだ。

「あ、でも亜美ちゃんはまだ生まれてないか(笑)」
「そうですね。でも卓也さんって、若く見えますよね?肌もツヤツヤだし。カッコイイしセンスもイイし、本当素敵です!」

この発言を聞いて、僕は初回から抱いていた違和感の答えがわかった。

「そういえば!卓也さん、マミって知っていますか?」
「マミちゃん…??誰だろう?」
「卓也さんと仲のいい、太郎さん?だっけな?太郎さんと私の友達のマミって子が仲良くて、卓也さんとも飲んだことあるって言っていました」
「どのマミちゃんだろうな(笑)太郎は仲良しだよ。昨日も飲んでいたし」
「そうなんですね〜男同士、仲良くていいですね」

彼女は、一言で言うならば“浅い”のだ。

知らないならば、知らないと言えばいい。まだ若いんだし、知らなくて当たり前のこともたくさんある。

だがすべて知ったかぶりで話を合わせてこようとする。

この時点で少々呆れていたのだが、前回亜美と話していた店には連れて行ってあげたくて、僕は二軒目へ彼女を連れて行った。

「なんですかここは…!?すごい!!」

僕が連れてきたのは、中目黒にある隠れ家的バー『スナック野郎 POGGY』だった。



紹介制なので来ている人たちも知り合いが多く、また内装も面白いので誰を連れてきても楽しんでもらえる。

「ここ紹介制でさ。けっこう有名な方もいっぱいいるんだよ」

何より華やかなので、この店に入れることが一種のステータスにもなっていた。

そんなお気に入りの店のカウンター席で、二人で並んで座る。

改めて隣に座る亜美を見ると綺麗だし、一緒にいるとその場が華やぐ。

だがどうしても、さっきから話が入ってこない。一生懸命取り繕うとしているのがバレバレで、どこか残念なのだ。

「亜美ちゃんって可愛いよね」
「え?そうですか?」

可愛いことは認める。

ただ知らないならば、知らない、でいい。

無理して“話がわかるフリ”をしてしまうと、自分で自分の首を絞めることになる。それに大人の男には、そんな小手先のテクは通用しない。逆に、自分の薄っぺらさをバラしてしまうことになる。

「じゃあね、亜美ちゃん。気をつけて帰ってね」

— 多少“知らないです”って言える子のほうが、可愛いんだけどなぁ…。

そう思いながら、僕は彼女の乗るUberを見送った。


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