男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「温泉旅行へ行った直後に女が男を振った理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:お泊りデートをした後、彼女の態度が急変。女が別れるほど嫌だった、男の耐え難い癖とは



東京から、車で約1時間半。私は今、箱根にいる。

「さとみ、お誕生日おめでとう!!」

目の前で、彼氏の康二が満面の笑みを私に向けている。

交際して、もうすぐ半年。いい人だし、彼なりに一生懸命なことはよくわかる。

だが私は、この温泉旅行で彼と別れることを決めたのだ。

「すごいサプライズなんだけど。ありがとう!」

一泊10万はくだらない高級旅館。本来ならば、「お誕生日に、こんな素敵なお祝いをしてくれてありがとう♡」などと、可愛く言うべきなのだろう。

このエピソードだけを聞いたら、多くの女性は「優しくて、なんて素敵な彼氏なの」と思うかもしれない。

だが私は、康二の行動に嫌気が差していたのだ。


サプライズでの温泉旅行プレゼントに、女が怒った理由は!?

A1:デートで行く店を事前に言わない。


康二と出会ったのは、友人の誕生日会だった。私がひとりでいると、彼のほうから話しかけてきてくれた。

「楽しんでる?さとみちゃん、だよね?」
「え、あ、はい…。すみません、お名前は…?」
「康二です」

一見、チャラそうだなと思って身構えたものの、話してみると意外にいい人だった。しかも話しているうちに、家も近いことが判明したのだ。

「康二さんは、どちらにお住まいなんですか?」
「僕は今赤坂のほうだよ」
「そうなんだ!私乃木坂なので、近いですね」
「本当?どのあたり?」

流れ的に、帰りは康二がタクシーで私の家の前まで送ってくれることになった。

「さとみちゃん。よければ、今度二人で食事でもどうかな?LINE教えてよ」
「いいですね。ぜひ♡私のID出しますね…」

車内で連絡先を交換し、食事へ行くことになった私たち。

最初は、すごく素敵な人だと思った。だがこの行為がすべてを物語っていたことに、早く気がつくべきだった…。



誕生日会から約2週間後。初デートの待ち合わせ場所に指定されたのは、『東京ミッドタウン』の中にあるカフェだった。

だが最初にお店のリンクが送られてきた時、私の脳内に、クエスチョンマークが浮かぶ。

― さすがにカフェでディナーってことはないよね…?

とりあえず言われるがまま、指定されたお店へ行く。

「今日は、ここでご飯なんですか?」
「まさか。この近くなんだけど、場所がわかりにくい店で。迷子になっちゃう可能性があるから、一緒に待ち合わせて行ったほうがいいかなぁと思ったんだ」

そういうことだったのか。説明を聞いて、ようやく納得した。

「康二さん、優しいですね」
「優しいのかな」
「はい。そんな気遣いができる男性って、素敵です♡」

そう思っていた。

実際に康二は優しいし、近距離だけどタクシーを使うスマートさも兼ね備えている。

話も面白くて一緒にいると楽しいので、何度かデートを重ね、私たちは交際することになった。

だが、この時の私は勘違いをしていた。彼の思う“優しさ”を…。


「こんな彼氏は嫌だ」実際に交際してゲンナリした、男の行動とは

A2:サプライズ?そんなの求めてない!!!


最初は、楽しかった。優しい康二は週末になると、あれこれとデートプランを考えてくれていたから。

「今日はさとみが行ったことない所へ連れて行こうかな」
「どこに行くの?」
「内緒♡とりあえず、車に乗って」

彼はサプライズをするのが好きなようで、週末のデートは彼が決めた目的地まで、ドライブをすることが多かった。

ただしばらくすると、その性格が非常に気になり始めた。

「さとみ、来週金曜の夜は暇?」
「うん。休みだし空いているよ。どうした?」
「せっかくだしどこか行こうよ」
「どこに行くの?」
「考えとくね」

― 珍しいな。どこへ行くんだろう?

ここ最近、週末はほぼ一緒にいた。改めて聞いてくるなんて、何かあるのかもしれない。そう思った私は金曜日の夜、改まったデートということで、少し綺麗な服装で彼の家へ向かったのだ。

だが結局、この日は“疲れた”ということで彼の家で食事になった。

さらに翌朝、近所を散歩したいと言い出した康二。

「いいお天気だね〜。もう少し散歩したら、スーパーに寄って帰ろうか」

ペタンコ靴やスニーカーならば何の問題もないけれど、金曜にどこかへ行くのかと思っていた私はヒールを履いてきており、だんだんと足が痛くなってきた。

「あれ?康二、今夜も空いているの?」
「うん。さとみは?忙しい?」
「ううん。今夜も泊まれるけど、何も用意してないな…。靴も今の靴だと、歩きにくいし」
「もうさ、うちに替えのコンタクトレンズとか置いとけばいいのに」

― いや。コンタクトもだけど、女は服とか靴とか色々あるんだよ。

男性に、その感覚はないのだろうか。結局この日はヒールで散々歩き回り、ぐったり疲れてしまった。



そもそも、康二は予定のシェアが遅かった。たとえば、会う約束をしていた水曜日。昼過ぎに、康二からLINEが入る。

—康二:今夜、さとみが前に行きたいって言っていたお店予約したよ。とりあえず、家集合で一緒に行く?

「連絡、おっそ…。今日の服装じゃ無理だよ」

今日は朝から会社で、もう家を出ている。昨日の時点で何も連絡がなかったので、会うかどうかも分からなかった。

しかもこの日の私は前回の反省を生かし、デニムパンツにスニーカーと、かなりラフな服装で仕事に来ている。

私が、最大限に合わないと感じていたこと。

それは、康二が事前に予定をまったく組まないことに加え、予定を私に教えてくれないことだった。

女には、準備というものがある。行くお店によって服装も変えないといけないし、シチュエーションによって靴も変わってくる。持ち物だって鞄だって違う。行くお店の照明の具合によって、ファンデの濃さなども調整が必要だ。

それなのに、何も予定を共有してくれない康二といると振り回されてばかりだ。

聞いても答えてくれないし、“サプライズができる俺”をカッコイイとでも思っているのだろう。

だがそれは、大きな勘違いである。サプライズが、毎回嬉しいとは限らない。

トドメは、お誕生日のサプライズ温泉旅行だった。

「とりあえず一泊するかも」とだけ言われただけで、どこへ行くのかも聞かされず、着いたら温泉。

どこへ何をしに行くのかすらわからなかったので、最低限の化粧品類しか持ってきていない。かろうじてコンタクトは鞄の中に入れたけれど、こんなサプライズ、まったく嬉しくない。むしろ大迷惑だ。

実際に、女性でサプライズ好きはどれほどいるのだろうか。

― ダメだ。なんか、自己満足感がすごいな…。

そもそも私は事前にしっかりと計画を立てて行動するのが好きだ。だから康二のサプライズ行動は、私からすると逆効果でしかなかった。

「ごめん。もう康二に付き合いきれなくて…」

こんな人と一緒にいたら、私が疲れるだけだ。

そう悟り、私は早々に別れを切り出した。


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