男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:3週間ぶりに会えたのにそっけない彼氏。「忙しくて会えない」という男は本当に忙しいのか、それとも…



「みのりちゃん、今日は泊まっていかないの?」

食事をしたあと、彼・蒼一郎の家に来た私。ことを済ませたあと、帰ろうとする私を追いかけてくる彼に笑顔を作る。

「うん。今日は帰ろうかな」
「そっか。じゃあまたね」

ドアを閉め、24階から降りるエレベーターに乗りながらぼうっと考える。

蒼一郎は真面目な人だと思う。私をこうして泊まりに誘った時点で、彼もそれなりに本気だったはず。本人も「遊びでこういうコトはしない」と断言していた。



けれどそのあと何度かデートをしたものの、突然、私は誘われなくなってしまったのだ。

— あれ?なんで家に呼ばれなくなったんだろう…?真剣にお互い向き合っていたはずなのに。私の行為がダメだったのかな…。

果たして、どうして蒼一郎の態度は変わってしまったのだろうか。


最初は家にも行く関係だったのに、突然誘われなくなった理由は?

Q1:初対面で男が抱いた印象は?


蒼一郎と出会ったのは、約半年前のこと。友人からBBQに誘われて、そこで紹介されたのだ。

身長が高くて目立つ彼を、その時からカッコよくて素敵な人だなぁとは思っていた。

しかも蒼一郎のほうから、積極的に話しかけてきてくれたのだ。



「みのりちゃん、だよね。蒼一郎です」
「はじめまして。徹くんの友達ですよね?」

しかも話してみると、とても好印象だった。

「そうそう。徹とはなにつながりなの?」
「もともとは徹くんの、学生時代の友達と私が知り合いで」
「え?誰だろう?俺も徹と中学から一緒だから知っているかも?」

もともと、この会の主催者である徹と私は別の食事会で出会っていた。徹の友人とは、何人も遊んだことがある。

だが蒼一郎は、初めて見る顔だった。

「そうなんですか!?サトシって知っていますか?」
「サトシ…うーん。俺は知らないかも」

正直、ホッとした。サトシとは数回デートをしており、彼の家に行ったこともある。そこがつながっていると、正直面倒だ。

「そっか、グループが違うのかな。蒼一郎さんは、徹くんと長いんですか?」
「うん、徹とは長いよ。中学から仲いいから」
「え〜すごい仲いいんですね」
「みのりちゃんは?どこ出身なの?」
「私は大阪なんです」

初めはこんな会話だけだったが、グループLINEでつながったあと、蒼一郎のほうから連絡をくれた。

— 蒼一郎:次は、2人で食事に行きませんか?

このメッセージを見て、私は思わず浮かれてしまった。

彼氏と別れて、約1年。28歳、そろそろ結婚がしたい。蒼一郎なら見た目もカッコイイし、男としても人としても良さそうだ。

しかもこうやって積極的に相手のほうから誘ってきてくれると安心できる。

— みのり:ぜひ行きたいです。いつにしますか?♡
— 蒼一郎:何か食べたいものあるかな?

こうして、私たちはすぐにデートをすることになった。


男のほうが乗り気だったのに…男が突然態度を変えた理由は?

Q2:男が急に、女を家に誘わなくなった理由は?


初デートは、少し気合を入れて挑んだ。

蒼一郎の年齢は、たしか30歳。結婚適齢期だろうし、少しでも私のこと“アリ”と思ったから2人きりでの食事に誘ってくれたはずだ。

「みのりちゃんって、この前から思っていたけど本当スタイルいいよね。食事とか気にしているの?」
「全くですよ〜。結構よく食べますし」
「そうなんだ意外。でもいいよね。僕、よく食べる子が好きなんだよね」
「嬉しい。蒼一郎さんは?身長も高いし、スタイルもいいし、何かスポーツされていたんですか?」
「僕は学生時代、ずっとテニスをしていたよ」

爽やかで上品な蒼一郎がテニスをしているとは、イメージがぴったり過ぎて思わず笑ってしまった。

「うわぁ〜テニスが似合う」
「本当?(笑)」

楽しい。最初はよこしまな気持ちがあったが、実際にこうやって話していると、純粋に楽しかった。

「みのりちゃんって、今彼氏いないんだよね?」
「はい。蒼一郎さんは?」
「僕もいないよ」

お互い、恋人がいないこともちゃんと確認した。蒼一郎がまっすぐこちらを見つめてくれている。

「みのりちゃん、またすぐに会えるかな?」
「うん」

こうして初デートは1軒目で解散となったが、2回目のデートは食事のあと、流れで蒼一郎の家に行くことになった。

…この時、彼は「遊びじゃない」とハッキリ言ってくれたのに。





「お邪魔しまぁす…」

麻布十番にある蒼一郎の家は、東京タワーが綺麗に見えた。

「物があまりないんですね」
「そう?男の一人暮らしなんて、こんなものでしょ」

あまり物色するのも良くないかなとは思ったものの、ついキョロキョロと見てしまう。そんな私を、蒼一郎は急に抱きしめてきた。

「僕、遊びでこういうコトはしないから」

その言葉が、嬉しかった。2度食事し、話している感じから彼が真面目な性格であることは十分伝わっている。

だから私も、彼に身を委ねることにした。

体を重ねた後ベッドでまどろんでいると、蒼一郎が嬉しそうな顔をしながらこんなことを言い始めた。

「これ、徹には一応言っておかないとだな」
「え?徹くんに?言うの?」
「まぁ一応。言わないほうがいい?」
「いや、どちらでもいいけど…」

正直、蒼一郎と寝たことを言いふらされるのは嫌だ。でも今後、真剣に交際するならばいいだろう。

そう思いながら帰り支度を始めた私を、背後から呼び止める声がする。

「みのりちゃん、今日は泊まっていかないの?」
「うん。今日は帰ろうかな」
「そっか。じゃあまたね」

正式な交際をする前に、体を許してしまったのはよくなかったと思う。

けれど蒼一郎のこの日の態度や前後の言動からして、遊びではない雰囲気だったのはたしかである。

3回目のデートでも家に行ったし、変わらず彼は優しかった。

しかしその後、蒼一郎の態度に変化が現れたのだ。

次のデートでは家には誘われずにさくっと解散になり、そこからデートに誘われることすらなくなったのだ。

— え?2回したら、飽きられたってこと…?

蒼一郎に限って、そんなタイプではないと信じているが、どうして彼の態度が変わったのかわからずにいる。


▶前回:3週間ぶりに会えたのにそっけない彼氏。「忙しくて会えない」という男は本当に忙しいのか、それとも…

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男が二度目から女を家に呼ばなくなった理由