グルメな大人たちの“イタリアンデート”で圧倒的な支持を集めるのが、ここ『笠井』である。

どの料理もクオリティが高い!と評判の人気店だが、とくにゲストを魅了する逸品が、目の前でスライスして提供される「生ハム」だ。

旨みと風味が後を引くとろける食感で、その美味しさには思わず息を呑む。

なぜ、これほどまでに生ハムの旨さを引き出せるのだろうか?その秘密に迫った。



※緊急事態宣言中の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



「カウンターの魅力は、やはりお客様の反応をダイレクトに感じ取れること。そして何よりもできたての料理をすぐさま食べていただけることですね」

そんな笠井 篤シェフの一言を反映するように、ここ『笠井』では、客の目の前でスライスしたばかりの生ハムがコースの初っ端に登場する。



カウンターに置かれたスライサーは、高性能を誇るイタリアの老舗メーカー・ベルケル社の手動式生ハムスライサー。

一方、生ハムは笠井シェフのお眼鏡にかなった30ヶ月熟成のパルマ産黒豚の生ハムで、羽根のように薄く削られたそれはとろける新食感。

切りたてのみ実現できるエアリーな口どけには、思わず溜息が漏れるはずだ。

イタリア・モデナの揚げパン“ニョッコフリット”と共に提供する趣向もこの店ならでは。

熱が加わることで、より風味豊かに楽しめる。



ウニのタリオリーニも人気の一品。全卵で作る歯切れの良い食感の手打ちパスタに、なめらかで濃厚なウニソースがまったりと絡む。

パスタでも旬の食材を使うため内容はその時々で変わるが、これからの季節はムール貝のパスタも登場予定だとか。

また、ユニークなのは、厨房の中に散見する中華五徳や広東鍋など中華料理の調理道具の数々。

実はここ、あの中華の名店『わさ』の居抜きで、外観も内装もほぼ以前のまま。調理道具は、いわば置き土産!?

パスタはなんと中華鍋で茹でているそうで、そんなところも、自由な発想のもと、イタリアの伝統や郷土料理に固執することなく、日本人に合うイタリアンを標榜する笠井シェフらしい。

シンプルに素材感を生かしたその味は、美味の本質を知る大人のデートにこそ相応しいのだ。



無駄な装飾は一切なく、素っ気ないほどシンプルな空間。

だからこそ、目の前で作り上げられていく料理の香りやパフォーマンスに全集中。臨場感もたっぷりだ。



「わさ」時代の名残の一つが、腰の高いカウンターのイス。

客と目線が同じになるようにと高さが調節されている。それも、客を見下ろすようにならないように、との配慮ゆえだ。



生ハムの登場によって、コース序盤からゲストの心をがっちりと掴む名店『笠井』。

「切りたて」がもたらす、とろりと儚い「口どけ」をぜひ堪能いただきたい!


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