男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「ワンナイトをしでかしてしまった女の起死回生法とは?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「やってしまった」朝起きると、隣には昨晩一緒にいた男の姿が…。その時、女がまずすべきコト



「あ……」

朝起きて、反射的に隣を見る。もう本人はいなかったものの、ベッドには、かすかに亜希の温もりが残っていた。

目が冴えていくと同時に、昨夜のことを徐々に思い出していく。

久々に、やってしまった。

友達だった亜希。しかし昨日は盛り上がり、僕の家へ来て飲み、そしてそのままそういうコトになってしまった。

「はぁ。久々やらかしたな」

二日酔いの頭を抱えながら、ゴソゴソとベッドから起き上がる。とりあえず水が欲しい。冷蔵庫の中に入っている炭酸水を飲みながら部屋を見渡してみると、亜希は何も痕跡を残さず、綺麗に帰っていた。

「いつ帰ったのかな」

寝ていて、気がつかなかった。だが正直、助かった。

亜希とは恋人関係ではない。でもこの日の行動を見て、ふと「いい子だな」と思ったのだ。


ヤラカシてしまった翌朝。男女ともに起死回生するチャンスとは!?

A1:少なからず、“いいな”とは思っていたから


亜希と出会ったのは、2年くらい前のことだった。

知り合いの別荘で開催されていたBBQに行くと、可愛くて目立っていた子がいた。それが亜希だった。

可愛い子を放っておくわけにはいかない。だから僕から、話しかけてみたのだ。

「亜希ちゃん、飲んでる?」
「はい!晃さんは?飲んでいますか?」

― この子、笑うとエクボができるんだ。

そんなところが可愛くて、僕は彼女の隣をキープしていた。当時付き合っていた彼女には申し訳ないが、この時、亜希とどうにかなろうと思っていた訳ではない。

「うん、ありがとう。亜希ちゃん会うのは初めてだよね?」
「そうですね。初めましてです」

その後は、友人関係が続いた。幸いなことに亜希はフットワークが軽く、住んでいる場所も近かったので、友達と飲むときに何度か連絡をしてみたことがある。

「亜希ちゃん、今日何してる?みんなで恵比寿で飲もうって話しているんだけど、もしよければ来ない?」
「いいよ!どこに行けばいいかな?」

こうして2〜3度グループで会ったものの、世の中が自粛ムードになり、自然と会わなくなった。

だがつい先日。遊びに行った友人宅で、偶然亜希と再会したのだ。



「あれ?亜希ちゃん?」
「え?晃くん!?」

久しぶりの再会だったが、相変わらず亜希は可愛くて目立っていて、すぐにわかった。

「うわ、久しぶり〜!」
「本当、久しぶりだね。2年ぶりくらい?元気だった?」

エクボも変わっていない。嬉しくて、僕たちはすぐに2人で部屋の隅のほうで話し込んだ。

「晃くんは元気だった?」
「うん。亜希ちゃんは?というか、また綺麗になった?」
「またそういう適当なことを…。晃くんは?彼女さん元気?」
「あぁ。俺、別れたんだよね」

実は昨年、彼女とは別れていた。結婚願望がかなり強かった彼女は気性が荒く、それに付き合いきれず、別れを選んだのだ。

「そ、そうなんだ」
「亜希ちゃんは?」
「私は一瞬彼氏ができたけど、ちょっと前に別れちゃった」

― マジか!

前回は僕に彼女がいたけれど、今回はお互い恋人がいない。これは千載一遇のチャンスだ。

「そっか、それはいいこと聞いた。また今度、飲みに行かない?」

気がつけば、僕は自然と亜希を食事に誘っていた。

「うん、行く!」

久しぶりの再会に、胸が高鳴る。これは、何かが始まるかもしれない。

でもとりあえずは気軽な気持ちで、僕はデートに挑んだ。

だがそのデートで、しっかり関係性が進んでしまったのだ。


うっかり進んでしまった体の関係・・・。だけど男がそれだけで終わりにしなかった理由とは?

A2:ダラダラとしておらず、サッパリとしていたから。


亜希との食事は、散々悩んだ結果、いま流行っている肉割烹を選んだ。

「では、久しぶりに乾杯」

知り合ってから長いが、亜希と2人で食事へ行くのは初めてだ。なので絶対外さないように、雰囲気がよいカウンター席で味も抜群な『肉割烹 岡田前』にした。



「なにこれ、美味しい…!!」

次々出てくる芸術のような料理に、目を輝かせている亜希。とても楽しそうな姿に、連れてきた僕も嬉しくなる。

「亜希ちゃん、相変わらず美味しそうに食べるね」
「ふふ。だって、美味しいから」

― この子、本当にいい子だな。

話も合い、ご飯も美味しく、僕たちはかなりハイペースでお酒を飲んでいたようだ。

「あぁ〜幸せ。最高。晃くん、今日は誘ってくれてありがとう」
「いやいや、こちらこそ。亜希ちゃんに再会できて嬉しいな」

そして酔いも回ってきたところで、本題に入った。

「亜希ちゃん、今彼氏とかいないの?」
「うん、いないよ。この前も話したけど、先月別れたばかりだから。晃くんは?」

― だったら、チャンスありだな。

そう思いながら、僕はポーカーフェイスを貫いた。必死な感じが出るのが嫌だったし、正直、今すぐ亜希とどうこうなりたいとはこの時考えていなかったからだ。

「僕も今は特定の人、いないよ」

そんな話をしているうちに食事が終わり、麻布十番商店街の石畳を歩きながら考える。

時短営業で2軒目のお店が見つからないので、僕の家で飲み直すのはどうだろうか、と思った。

「よければ…うち来る?家にワインあるんだよね。でも、嫌だったら無理しないで」

本当に、無理はしないで欲しかった。付き合っているわけでもないし、うちに来るのは嫌かなとも思ったから。だが、亜希は静かにうなずいた。

「嫌じゃないよ。じゃあ、飲むだけね」

こうしてタクシーに乗り、僕の家へ来て二人で2本ほどワインを空けただろうか。

気がつけば、僕と亜希はベッドにいた。



翌朝。

「ヤバイ、やっちゃったなぁ」

そう思いながら、誰もいない部屋を見つめる。正直、亜希が早めに帰ってくれてホッとしていた。

こういう時、たまにダラダラと居座る女性がいるが、あれは男性からすると、何か迫られているようでなかなかツラい。

それに酔いをさまして爽やかな日曜の朝を迎えたいのに、ずっといられると気を使う。

「朝ごはん食べよう」とか言われると、もう最悪だ。

ちなみに相手に早く帰って欲しい時に使う、鉄板のセリフがある。

「朝マック、しない?」

これは早く家の外に連れ出して、そのまま帰って欲しいサインである。

だが亜希のように、早朝にそっと帰宅してくれている女性は助かる。

何も恩着せがましいことも言ってこず、連絡もよこさない亜希。

こういうサッパリした行為のほうが、男的には嬉しいし、追いかけたい気持ちにもなる。ネチネチとされないのが一番だ。

― 晃:無事帰れた?
― 亜希:うん、ありがとう!お邪魔しました。

気がつけば、夕方自ら亜希に連絡をしていた自分がいた。

この先…もう少ししたら、ちゃんと交際を申し込もうかなと思っている。


▶【Q】はこちら:「やってしまった」朝起きると、隣には昨晩一緒にいた男の姿が…。その時、女がまずすべきコト

▶NEXT:10月30日 土曜更新予定
女にとって男の愛情をはかる方法とは