男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「イケメンでも女がデートで帰りたくなった理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:30歳を過ぎたら、イケメンが仇に…?デート中、女が男の顔を見ながら考えていたコト



琉(りゅう)と初めてホムパで出会った時、そのかっこよさに、私のなかで稲妻が走った。

身長は185cmくらいだろうか。小顔で脚も長い。

どこかの俳優かアイドル事務所に属していそうな、少しホリが深くて整った顔立ち。一瞬で私の目はハートになった。

「琉さんは、何をされているんですか?俳優さんかモデルさんですか?」

思わず前のめりで聞いてしまうほど、彼は目を引いた。

「いやいや。僕はただ飲食系をやっている一般人ですよ。沙耶さんは?」

結局、彼は芸能人でもなんでもなく、一般の飲食店経営者。もちろん私はこのあと、彼とデートまでこぎつけた。

しかしデートをしていて、私は気がついてしまったのだ。

男は…特に30歳を過ぎた男性は、顔よりほかに磨くべきところがあることに。


モテたいなら、ある部分を磨け!?女が気になるポイントとは

A1:“ある分野だけは、よく話すなぁ”とは思っていた。


初対面でも話が盛り上がっていた私たちは、琉の仕事の話をしていた。

そんな話の最中、自然な流れで彼は私をデートに誘ってくれたのだ。

「良ければ、今度僕のお気に入りのイタリアンに一緒に行きませんか?プーリア地方の店なので、タコやイカのシーフードが美味しくて。ワインも料理に合う物をサーブしてくれるので、沙耶さんをぜひお連れしたいなと思って」
「行ってみたいです!」

やたらと横文字が多いなと思いながらも、そこは飲食店経営者。きっと仕事柄だろう。

「琉さんのご連絡先、お伺いしてもいいですか?デート、楽しみにしていますね♡」

顔がタイプど真ん中だった私は、積極的に動いた。連絡先を交換しスケジュールを調整し、デートをすることに。

だが初デートで、私はある違和感を覚えたのだ。



琉が予約してくれていたのは、とても素敵なイタリアンだった。

「沙耶さん、ワインはどんな感じのものがお好きですか?」
「え〜なんだろう。あまり詳しくないので、琉さんにお任せしてもいいですか?」

こういう場合は、男性に委ねるに限る。そう思ったのでお任せすると、琉は流暢に話し始めた。

「もちろんです。樽っぽい感じはお好きですか?あ。でも最初はあまり重すぎなくて、飲みやすい感じがいいかな…ちょっと軽めの白で行きますね」
「はい♡ワイン、お詳しいんですね。すごい」

褒めると、琉はかなり嬉しそうだった。

「仕事柄、一応ね。沙耶さんは、どんなお店が好きですか?」
「うーん…。お家の近くにある餃子屋さんとか(笑)」
「え?餃子屋さん?」
「『珉珉』っていうお店なんですけど…」

すると彼は私の話を遮り、急に話し始めた。

「あ〜あそこね!美味しいよね。でも乃木坂近くにあるお店も知ってる?餃子のタネにラム肉が入っていて、あと食感もいいんですよ」

いきなり饒舌になった琉に少し圧倒されつつ、他のボールも投げてみる。

「そうなんですね!行ってみないと。あと焼き鳥も好きです!」
「どこが好きですか?」
「たくさんあって選べないなぁ。目黒駅のすぐ近くにある…」
「定番の『鳥しき』とか?焼き鳥もいいですよね。僕のオススメは目黒エリアだとたくさんあって…」

また私の話の途中に、楽しそうに自分の話をし始めた琉。

きっと、本当に食べることが好きなのだろう。だから良かれと思って、私に色々と美味しいお店を教えてくれるのだろう。

そう思って、極力ニコニコと聞くようにしていた。

「本当に、お詳しいんですね。今度何かあったら、琉さんに聞いてもいいですか?」
「もちろん!いつでも聞いて」
「ありがとうございます♡」

人の話を聞くのは嫌いではない。だからこの初デートは、私のなかで少し疲れたものの、別にナシではなかった。

「あ〜楽しかった。こんな楽しいデート、久しぶりだったなぁ。沙耶さん、またお誘いしてもいいですか?」
「もちろんです!」

だが二度、三度とデートを繰り返していくうちに、私は“無理だ”と感じたのだ。


男はいいと思っていても、女からすると二の足を踏んでしまう話題とは?

A2:“つまらない”。その一言に尽きる。


2度目のデートも、彼のお気に入りのお店に連れて行ってくれた。今日も彼はご機嫌だ。

ふと腕元を見ると、琉はロレックスのデイトナをしていた。

「琉さん、素敵な時計されていますね」
「え、この時計知ってる?さすが」

時計に詳しくない人でも、ある程度東京で遊んできていたならば、デイトナを知らない人はいないと思う。入手困難であることも有名な話だ。

「かなり入手困難なんですよね?」
「そうそう!沙耶ちゃんよく知っているね〜。時計好き?僕実はかなり時計が好きで」
「他にはどんな時計をお持ちなんですか?」
「いいこと聞いてくれるね〜。僕は基本的に自動巻きが好きで…」

少し話を盛り上げてしまった自分にも非があるのかもしれない。けれどもこのあと琉は、延々と時計の話をひとりで楽しそうにし続けたのだ。

― つまらないなぁ。

彼が話している間、何度そう思っただろうか。

つまらないデートにも何種類かある。彼の場合ひとりでずっと自分の趣味について語っているため、相槌を打つのも疲れてきた。

「ごめん、つい話し過ぎちゃった」
「いえいえ、聞いているだけでも楽しいので」
「ちなみに沙耶ちゃん、車は好き?」
「好きですよ!そんなには詳しくもないですけど…」

― ようやく話題が変わった!!

そう思ったのも束の間。今度は、彼が好きな車の話になってしまった。

「本当に!?いいよね。僕はイタリアのクラシックカーが好きで」
「わかります〜。昔の丸い顔の車って可愛いですよね」

最近、クラシックカーが可愛いなと思っている。だからこの話も苦ではなかったけれど、問題は彼のトーク力にあった。



「そうそう!あ。次に僕が買いたい車、見せてもいい?」

時計の話が終わったかと思えば、次は永遠に車の話…。つまらなくて、あくびが何度も出そうになる。

― はぁ。本当、この人の話は盛り上がらないなぁ。

世の中には、話し上手な人と話し下手な人がいる。そして、話がつまらない人もいる。

琉の場合、すごくいい人だし、優しいしカッコイイけれども、デートが苦痛になるほど会話が盛り上がらない。

本人は楽しいのかもしれないけれど、相手のことを何も考えずに話しているため、聞いているこちらは苦痛な時間を過ごすことになる。

― 早く帰りたいなぁ。今期はドラマが面白いから、見逃し配信で今夜は何か観ようかな。

そんなことを考えながら、1人脳内妄想で時間を潰す。

「沙耶ちゃん車好きだったんだね〜。嬉しいなぁ」
「琉さんほどではないですけどね」
「いやいや、最高だよ。クラシックカーの良さをわかってくれるなんて、本当に沙耶ちゃんはいい女だね」

人の趣味にとやかく言うつもりはないけれど、趣味の強要はやめたほうがいい。そして車や時計など、男性は好きな人が多いと思うけれど、語り過ぎは要注意。

とにかく相手の反応を見ながら話さないと、女からするとつまらない男以外の何者でもなくなる。

― やっと解放された…。

彼とのデートを終えたあと、そう思ってしまった自分がいた。

― これが20代の若者ならまだしも、30歳過ぎて自分の世界観に浸り過ぎている男性はちょっとキツイな…。

美人は3日で飽きると言う。話のつまらないイケメンとデートをするのも、3回までだ。

人間、男女ともに平等に歳を取る。若い時は顔だけでいいかもしれないけれど、大人になるにつれ、会話力や人間力が備わっていないと厳しいのかもしれない。


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