男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:1泊10万越えの温泉旅館へ。しかし27歳の女が年上の男に抱かれながら思ったのは…



麻里とは、もともと友達だった。

共通の友人を介して知り合った彼女は、可愛いうえに性格もサバサバしていて、最初会った時から密かにいいなと思っていた。でも当時の麻里には長く交際している彼氏がいて、僕は“友達”というポジションに落ち着いていた。

ただ最近、その彼と結婚を目前にして別れたという。そんな理由からか、久しぶりに麻里から連絡が来たのだ。

― 麻里:淳平、久しぶり!元気?
― 淳平:うん、元気だよ〜。麻里は?
― 麻里:最近彼氏と別れちゃってさ…。また近々飲もうよ。

こうして会うことになり、そして初デートで僕たちはお互いの好意を認識することになる。

そこからしばらく曖昧な関係が続き、あと少しで付き合いそうな距離まで近づいた。

しかし突然、麻里から「やっぱり友達でいようね」と念を押されてしまったのだ。


最初は女のほうからベタベタしてきたのに…女の気が変わった理由は?

Q1:曖昧な関係になり始めた当初から、女が抱いていた懸念は?


麻里から連絡がきて、最初から2人で会うことになった。

「淳平、久しぶりだね!元気にしてた?」

待ち合わせの店に、ぴったりとした黒のタートルネックを着てきた麻里。スタイルの良さが際立っていて、どこを見ればいいかわからなくなった僕は一瞬目が泳いでしまった。

「うん、元気だったよ。連絡ありがとう」
「急に淳平の顔が浮かんで♡そういえば、2人で会うのって初めてじゃない?」
「本当だね。連絡くれて、嬉しかったよ」

こうやって2人で会うことは初めてだ。麻里に彼氏がいたことも大きいけれど、友達ポジションだと夜にマンツーで会うチャンスは少ない。

「で、淳平は?最近どうなの?」
「仕事は順調かな。でも副業が解禁されたから、新たなことを始めようと思っているんだよね」

初めて正面に向かい合い、2人きりで話す夜。ビールを片手に、麻里は明るく笑顔で僕の話を聞いてくれている。

「そうなんだ!どんなことをするの?」

麻里は一生懸命話を聞いてくれて、いつのまにか前のめりになっていた。

「麻里って本当、可愛いね」
「どうしたの、突然。ありがとう(笑)」

一緒にいると楽しいし、自然体でいられる。それは麻里も同じ気持ちだったようで、僕たちはよく会うようになった。



そんなある日のこと。お店を出た帰り道、静かな青山通りを2人で歩きながら、ふと思ったのだ。

― この関係性って、なんなんだろう。もう一歩先に進めてもいいはずだよな?

振り返るといつの間にか麻里がいない。僕はいつの間にか先に歩いてきてしまったようで、彼女は信号待ちをしていた。交差点越しに可愛い麻里に手を振りつつ、信号が変わってこちらへ向かってくる麻里を見ながら、いつ、どう言おうか考える。

「淳平、歩くの早いよ〜。信号変わっても気がつかないし」
「あぁ、ごめんごめん。考え事していて」
「何を考えていたの?」

僕の顔を覗き込む麻里の手を、ぎゅっと握ってみる。

「麻里、今って彼氏いないんだよね?」
「うん、いないよ。ご存じの通り、別れちゃったからね。淳平は?」
「僕もいない」
「……」

静かな沈黙が、僕たちの間に流れる。お互い、思っていることは同じだったと思う。

車のヘッドライトが眩しくて、一瞬目がくらむ。咄嗟に、麻里のことを離したくないと思った。

「麻里、僕たち付き合わない?」

もちろん、答えはYESだと思っていた。でも麻里のなかではまだ答えは出ないようで、少しだけ困った顔をしている。

「淳平のこと大好きだけど、この前別れたばかりだからな…。少しだけ、時間もらってもいい?」
「うん、もちろん」

別れてしまったばかりで考えたいという彼女の気持ちは、もちろん理解できる。それに真剣に向き合ってくれるからこそ、この返事だったと思う。

だから僕は待つことにした。

でも結果として、この“待った”時間がダメだったのだろうか…?


待った挙句、彼女の答えはNO…その本当の理由とは!?

Q2:男と1日一緒にいてわかったことは!?


告白をした翌週。僕たちは元々ゴルフの約束をしていたので、一旦告白のことは忘れて“友達”としてラウンドをすることになった。

「淳平、ピックアップありがとう」
「いえいえ。これくらいのこと、喜んで」

僕の車で麻里をピックアップしたが、あとの2人は別の車で来る。つまり、車内ではずっと2人きりだ。

「淳平って、車持っていたんだね」
「うん、一応。週末しか使わないけどね」
「都内にいると、そうなるよね…って淳平、信号変わったよ(笑)」

信号待ちの間に、つい麻里のほうを見ていてしまっていたようだ。慌てて前を向いてアクセルを踏む。

しかししばらくは順調に進んでいたものの、こんな時に限って最悪だったのが、渋滞にハマってしまったのだ。

「うわ。渋滞か…最悪だな」
「本当だ…でも早く出てきて良かったね。渋滞、ここから3kmくらいしかないから、ティーアップの時間には余裕で間に合うよ」
「そっか、なら良かった」

そう言ったものの焦る気持ちもあり、空いている車線を選んで進んでいく。すると、それを見た麻里は笑っていた。

「そんなに急いでも到着時間は変わらないだろうし、大丈夫だよ。それより車線変更が多いと酔っちゃうから、この車線で走ろうよ」
「そう?少しでも早く着いたほうがいいかなと思って」
「変わらないでしょ(笑)」

お互い笑い合っているうちに、いつの間にか渋滞を抜けていた。

「良かった、間に合いそうだね」
「だから言ったじゃない…淳平、運転気をつけてね」
「わかってるよ。ちゃんと安全運転で行くから」

そして無事に間に合い、楽しくゴルフを終えた帰りの車内。このまま解散でもいいけれど、もう少し一緒にいたい気持ちが募る。

「麻里、この後どうする?どこかご飯でも行く?」
「いいね、そうしようか」

こうして、一旦車を家に置いてから再び合流して焼肉へ行くことになった。



「今日のゴルフも楽しかったね」

麻里が焼いてくれた肉を食べながら、今日のゴルフの反省会が始まる。

「だね。でも18番ホールの池ポチャ、残念だったね(笑)」
「本当それ。惜しかったなぁ〜」

普通に楽しかったし、今日はほぼ丸一日一緒にいたのにまだまだ話し足りない。

「淳平といると、時間があっという間だな」
「本当だ!もうこんな時間か…そろそろ帰らないとだね」
「また行こうね」

― こんなに一緒にいるし、いい返事がもらえそうだな。

そう思いながら、外に出た。ビル群の合間に風が強く吹いたので、思わず身震いをする。

「あのさ、麻里…」

そう言いかけた時だった。麻里は思いっきり笑顔で、僕の方を向いて残酷なことを言い放った。

「淳平。やっぱり、友達でいよう。私たちはそれが一番いいよ」

びゅうっと、さらに風が強く吹く。

「え?…ええ??」

こんなに仲良くなって、常に楽しい時間を過ごしていた僕たち。果たして、麻里はなぜ僕のことを友達にしか見れなかったんだろう。

― 元々友達だったのが悪かったのかな…。というか、なんで次のステップにいけなかった??

結局、理由がわからずにいる。


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女が友達でいようと決めた理由は?