男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「至って普通の女が、ハイスペ男から選ばれた理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:上場を控えるバツイチ男が交際相手に選んだ、意外な相手。至って“普通”の女がモテるワケは…



最初に優子と出会った時。まさか彼女が運命の人になるなんて、思ってもいなかった。

なぜなら僕はもともと華やかな雰囲気の女性が好きで、今までだったら一緒に歩いていても自慢になるような人を選んでいたから。

しかし優子に出会って、僕は気がついた。

そんなものより、もっと大事なことがあることに。

もうすぐ上場を控えており、はたから見たら“優良物件”であるかもしれない僕がなぜ普通の子を選んだか?

それには、ちゃんと理由があった。



優子との出会いは、約1ヶ月前に開催された友人の誕生日会だった。いつも集まる渋谷のバーで開催されたその会に、女友達と一緒に参加していた優子。

第一印象もそんなに派手ではなく、どちらかというと友達の陰に隠れていた。

しかし僕からすると、優子には強く惹かれる要素があった。


A1:ガサツさ、そしてガメツさが見えなかったから。


その誕生日会で、実は最初に積極的に話しかけてきたのは、優子の女友達である綺音という子のほうだった。

「晃の会社、もうすぐ上場を控えてるから」

そんな男友達の余計な一言で、絢音は急に近づいてきた。

― 綺麗な子だな。

綺音を見てそう思ったけれど、僕のバックグラウンドを探っているのが見え見えだった。

「晃さんは、今どちらにお住まいなんですか?」
「僕は赤坂だよ」
「え〜!私も前、赤坂に住んでいました。何丁目あたりですか?」
「赤坂いいよね。僕は今9丁目だよ。どの辺りに住んでいたの?」
「私は4丁目でした。でも晃さんは9丁目なんですね〜さすが」

赤坂9丁目には有名なマンションとレジデンスがある。丁目まで聞いてすぐにピンとくるような女性は、ちょっと怖い。

そんな会話を綺音としている時のことだった。綺音が連れてきた優子が、さっきから会話に入りにくそうにしている。でも彼女は嫌な顔をすることもなく、僕たちの会話を静かにニコニコと見守っていた。



― いい子そうだな。

そう思い、綺音との会話が終わると僕は優子に話しかけてみた。

「優子ちゃん、だよね?優子ちゃんはゴルフとかする?」
「ゴルフですか?はい、大好きです 」
「そうなんだ!今度みんなでラウンド行こうよ」
「いいですね。また機会がありましたらお願いします」

この時はサラッと話した程度だったけれど、ガツガツしていない優子は好感度が高く、翌日僕は彼女に連絡をしてみた。

― 晃:昨日はありがとう!全然話せなかったけど、良ければまたご飯でも行きましょう。

するとすぐに返信が来たので、とりあえず軽く一杯飲むことになった。



東京エディション虎ノ門の『ロビー バー』へ向かうと既に優子は着いていたけれども、僕は言動にまず驚いた。

― ちゃんと時間通りに来ている…!!

大概の女性は、みんな遅れてくる。わざとなのかわからないけれど、オンタイムで待ち合わせ場所に先に着いている子なんて久しぶりだったから。

しかも優子は、お酒も飲める子だった。

「ごめんね、待たせちゃった?」
「いえいえ、全然です」
「何飲む?」
「どうしようかな…ジントニックにします」
「優子ちゃん、結構飲める人?」
「はい。人並みに。お酒好きなんです」
「意外だね!でもお酒飲める子っていいよね。一緒に盛り上がれるし」

― あれ?この子いいじゃん。

しかも二人で話すと、優子への好感度は上がる一方だ。

「優子ちゃんは、運動とか何かしているの?」
「はい、ジムに行ってます。時間ある時はランニングもしますし…」
「だからそんなスタイルいいんだ!」
「私ですか?全然ですよ。細くもないですし」
「そう?それくらいがちょうど良くない?」

優子は痩せすぎてもおらず、とても“健康的”だった。僕としてはそこがとても好感が持て、しかも適度に運動しているというヘルシーなライフスタイルも魅力的に見えた。

「晃さんは?何か運動されているんですか?」
「うん、今はパーソナルに週2で通っているよ。あとサウナ行ったりかな」
「サウナ流行っていますもんね」

自分の話ばかりするのではなく、こちらの話も聞いてくれる。

「優子ちゃん、次は食事へ誘ってもいい?」
「もちろんです」

こうして僕は次こそはお食事デートに誘うことにした。そしてこのデートで、僕は“こういう子と将来を見据えて付き合いたい”と思う決定的な瞬間があった。


A2:食事を美味しく食べられる。健康的な子だったから。


優子との食事デートは、赤坂にある『ルイ プリマ』にした。数々の著名人に愛される店で、決して華美ではないけれども雰囲気があって、僕が好んで通う店でもあった。

そして今日も、僕よりも先に店に着いていた優子。僕が到着すると、優子は興味深そうに店内を一生懸命見渡している。

「このお店、いい感じでしょ?」
「はい!とっても素敵です」

ニコニコと笑顔で答えてくれ、今日のデートも楽しくなりそうな予感がした。そして前菜が運ばれてきた時のこと。

「何これ!美味しい」

何を食べても感動している優子を見て、すごく自然に“いいな”と思ったのだ。



食事をちゃんと美味しそうに食べられる女性は、魅力的だと思う。

「優子ちゃんって、美味しそうに食べるからいいよね」
「だって、本当に全部美味しくて…」
「好き嫌いとかないの?例えば炭水化物食べないとか…」
「私ですか?特に何も。もしかしてセーブされていますか?」
「いや、僕も食べるならばその分運動する派だから。ただ、前の奥さんがすごいこだわりある人で、サラダばかり食べていたから…」

前妻と比較するのは申し訳ないかもしれないけれど、彼女はとにかくストイックで、一緒に食事をしてもまったく楽しくなかった。

綺麗でいることは大事なのかもしれない。けれども食事を楽しめない女性は、長期間一緒にいるとこちらがしんどくなってくる。

「結婚されていたんですか?」
「うん、昔ね。とは言っても3年前だけど」
「そうだったんですね…」

一瞬言葉に詰まった様子の優子だったけれど、すぐに笑顔になった。

「ちなみにここは手打ちのパスタが絶品からぜひ食べてほしいな」
「いいですね〜!でも全部美味しそうで迷っちゃうな」



綺麗で可愛い子なんて、たくさんいる。その中で、何を基準に女性を選ぶか?

メンタルがやられていないこと。そして心身ともに健康であること。実はこれがとても大事だと思う。

SNSなどで他人と比較しやすく、メンタルがやられがちな今の時代。

だからこそ自分をちゃんと持っていて、規則正しい生活を送って、ヘルシーな子は本当に美しい。

しかも上場など仕事で大事な時期を迎えるにあたり、クリーンであること。それも非常に大事な要素となる。

「優子ちゃん。今彼氏いないんだよね…?よければ、僕と付き合わない?将来を見据えた、真剣な交際で」
「え……?私ですか?」
「もちろんだよ(笑)他に誰もいないでしょ」
「う、嬉しいです。そしてもちろんです」

帰り道、思わず交際を申し込んでいた僕。

どうして彼女を選んだか?なぜなら、彼女ならこの先どんなことがあっても大丈夫。穏やかで、メンヘラではなさそうだし、“隣で笑っていてくれれば幸せだな”と思える子だったから。


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▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

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「姉妹で一緒に住んでいる」という女