透き通るような肌と、天使のような微笑み。

タレント活動を経て、現在は美容業界や商品プロデュースの世界で活躍する、相沢まきさんの人生を紐解いていく。



きっかけはアムロちゃん

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相沢 まきさん。幼稚園児の子どもがいるママだ。



現在は、タレント業のほか美容商品のプロデュースや、地元・新潟に籍を置く企業のPR活動など、様々な分野で才能を発揮している。

彼女が芸能界の扉を開いたのは、18歳の時のことだった。

「ある日、友達と渋谷を歩いていたら、芸能事務所の方に『君も安室奈美恵にならない?』と声をかけられたんです。今考えると怪しい誘い文句ですよね(笑)」

当時、彼女が住んでいたのは、新潟。その日は、たまたま東京観光を楽しんでいたのだという。

「私も若かったので、深く考えず『はい、私もアムロちゃんになりたいです!』と返事をしました。

もともと幼少期から合唱団に入りステージに立っていたので、華やかな世界に憧れはありました」

その後、彼女は母親と相談のうえ「半年挑戦して芽が出なければ、スターになるのは諦める」と決めて芸能事務所への所属を決断した。

当初は安室奈美恵さんのようなトップ歌手を目指したが、ボーカルレッスンを受けて、周囲のレベルとの差を痛感したそうだ。

「そこからは、バラエティー番組で活躍できるタレントになる、と路線変更をしてオーディションを受けまくりました。

すぐに深夜番組への出演が決まり、滑り出しは順調でしたね」

その頃、彼女の心境に変化をもたらす出来事もあった。

「カメラマンさんに宣伝用写真を撮っていただく機会があり、その場で『もう少し胸が大きければ、活躍の場が広がったのにね』と言われたんです。

もちろん悪意はないと思いますが、その言葉を言われた時、自分自身を強く否定された気がしました」

その出来事をきっかけに、『自分はどのようなキャラクターで芸能界で生き残るべきか』自問自答したという彼女。

「ショックだったからこそ、その言葉を逆手に取り『セルフボディーメイクでこれだけ谷間が作れます』ということをバラエティー番組で発信してみたんです。

そうしたら、嬉しい反響がたくさんあって!」

さらに、まきさんはもうひとつ覚悟を決めた。

彼女は幼少期、経済的に貧しかった時期があった。その経験さえも『貧乏キャラ』として自分の武器にすると決めたのだ。

「小さい頃、トタン屋根の小さな家に家族5人で住んでいました。隙間風がピューピュー吹くような場所で、借金取りが日々取り立てに来ていました。

でも、母は仕事をすごく頑張って、数年後に一軒家を建ててくれました。こういう経験も、自分の強みになると思ったんです」

たくさんの心無い言葉を浴びたからこそ、『ピンチをチャンスに変える』と思いに至った彼女。

そこからは、「節約美容研究家」という肩書も自身のキャリアに加える。

すると、続々と人気バラエティー番組への出演依頼がくるようになった。


バラエティー番組で限界に挑戦


デビューから3年の月日が過ぎた頃から、地元・新潟で冠番組も持てるようになったまきさん。

次第に「自分だからこそできる仕事」が増えていったという。

「長い芸能生活のなかでは、長野県の松本城から東京タワーまで1週間で約250kmを走り切る企画に参加したりと、無茶なことにも挑戦しました(笑)。

でも、必死で目の前の仕事と向き合っていると、自然と新しいお仕事に繋がっていきましたね」

独自の路線を開拓したまきさんは、30代半ばで新たな転機を迎える。

長年所属していた芸能事務所を退社し、今度はフリーランスとしてコスメプロデュースに挑戦することにした。

「結婚や出産を機に『自分がタレントとして表に立ちたい』という気持ちより、『自分の得意分野で誰かの役に立ちたい』という思いが強まっていったんです」

彼女がフリーランスになりプロデュースしたコスメ商品の第一弾は話題を呼び、さらに別の仕事に繋がっていった。

現在は、子育てをしながら、前述の通り商品プロデュースや、地元企業のPR活動を行っている。



ここまで独自に自分の道を切り開いていくことができたのは、なぜだろうか。

尋ねると、親友でタレントのスザンヌさんの言葉がきっかけだと教えてくれた。

「スザンヌさんがデビュー後、すぐブレイクして『クイズ!ヘキサゴン』に出演したり、紅白歌合戦に出演したりしていた時、『寝る前に願い事を口にしたり、周りの人に夢を言い続けると叶うよ』って教えてくれたんです」

以来、言われた通り、周囲の人に積極的に夢を伝えたり、ブログに夢を書いたりしているうちに、憧れの仕事が続々と舞い込むようになったという。

「そこからコスメ本を出版させて頂いたり、人気バラエティー番組に出演させて頂いたりしたので、スザンヌの言う通り、言葉の力って大事かもしれません」

そう言って、にっこりと微笑む。

今度は、恋愛事情について聞いてみた。


「婚活中です」と素直に発信してみたところ・・・


まずは、タイプの男性を聞いてみる。

「私は芸歴も長く、昔からマネージャーさんに助けていただいていたので、未だに書類チェックや経理作業、事務作業が本当に苦手で…。

私の至らない点をサポートしてくれるような几帳面な方だと嬉しいです」



過去の恋愛についても聞いてみることに。

「30代の頃、長くお付き合いしている方がいたのですが、ある日、その彼に突然振られてしまって…」

当時、結婚に強い憧れを抱いていたまきさん。

しかし「結婚は早い」と感じていた彼とのあいだに、いつしか大きな溝が生まれていたという。

「35歳で振られたこともあり、言葉にできないほど大きなショックを受けました。お互いの両親にも紹介しあうほどの仲でしたし。

でも、振られた時に改めて自分の行動を振り返ると『私は自分の仕事に夢中で、彼にそっけない態度をとっていたのかもしれない』と思って深く反省しました」

そこからは「無理をしないでも自分らしくいられる相手」を探すために、新たな挑戦に出たというまきさん。

「『彼に振られたので、婚活中です』とSNSやバラエティー番組で発信しながら、新しい男性と出会えるように気持ちを切り替えて、自分磨きに集中しました。

そのタイミングで、友人が今の夫を紹介してくれたんです。価値観も似ている彼となら、この先もずっと一緒にいられると感じました」

こうして37歳の時、今のご主人と結婚。

「結婚観も将来設計もしっかりフィットする夫に出会えて、今は幸せです」

そう言って、穏やかに微笑む。



ご主人の前だと、どのような表情を見せるのだろう。

「私は器用なタイプではないので、最初から素を出すようにしています。

甘えるのが下手なので『好き』とか『大好き』という言葉も言えません(笑)」

見た目は、柔らかい雰囲気。しかし、ひとたび話を聞けば、独自の道を切り開いてきた逞しさを感じる。

育児と両立させながら、新しい道を自由に羽ばたく彼女。今後の活躍に期待したい。


<今週の美女>
相沢 まきさん
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<カメラマン>
佐野 円香


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