2021年11月12日に念願のCDデビューを果たした、なにわ男子。

グループのセンターを担うのは、ジャニーズJr.時代から関西Jr.で先頭に立って走り抜いた経験を持つ、西畑大吾さん。

そんな彼が、センターに対する考え方、そしてグループの在り方について語ってくれた。


センターに固執しないからこそ見えてきたものとは?


アイドルグループにはセンターと呼ばれる位置に立つメンバーが必ずいる。

グループとしてセンターがいる場合や、曲によって入れ替わるシステムとさまざまだが、なにわ男子の場合、西畑大吾さんがその立ち場で輝きを放つ。

“焼け野原”といわれた関西ジャニーズJr.時代にいくつもの危機を救い、底知れぬ努力を積み重ね、引っ張ってきたひとりでもある。

そんな経験豊富な男であるがゆえ今、“センター”として活躍しているのも納得だ。

「僕自身、今も昔もセンターという立ち位置にこだわりは一切ないんです。

グループのまとめ役として真ん中に立ったり、コンサートの打ち合わせやメンバー会議で率先して意見を言うことが多かったりするだけ。

7人いるので、誰かひとりが代表して話す場面では目立ってしまうかもしれませんが、うちは誰もセンターという立ち位置に固執していません。

ただ、なにわ男子の結成時は、『自分がすべてを受け止めるんだ』という間違った覚悟でやっていました。きっと、ガチガチになってたんでしょうね。

今は堅苦しく考えることもなく、ひとりで背負う必要もなくなりました。

グループとして個々のスキルを磨きながらも、足りないところは補い合い、7人の内、誰がセンターになっても輝けるグループ作りを目指しています」


全員がセンターとして輝ける方がグループとしても強くなれる


自分個人のことよりもグループの未来を最優先する西畑さん。

「僕が先陣を切って宣伝活動をして、それがきっかけでなにわ男子のことを好きになってくれたら本望」と胸中を明かした。

「いつか嵐さんや関ジャニ∞さんのような、誰がセンターになっても輝けるグループに憧れています。自分がセンターにふさわしくないとかではなく、そっちの方が強いから」



西畑さんは尊敬する先輩として二宮和也さんの名前を挙げている。

二宮さんが事務所に入るきっかけで、スマホの待ち受け画面も二宮さんの顔写真にしているというのは有名な話だ。

「人によって持っているアイドル像は違うかもしれませんが、僕の中で二宮くんは神様みたいな存在。

ドラマ『流星の絆』を見て、『なんてカッコいい人なんだ』と釘付けになり、それがきっかけで事務所に履歴書を送りました。今では映画やCMで共演できるようになり、夢のような時間を過ごしています。

連絡先も交換させていただき、“大吾”と名前で呼んでもらえるようになった時は、飛び上がるほど嬉しかったですね。誕生日に二宮くんから“おめでとう”とメールをいただけるだけで幸せな気分に。

“推し”の気持ちは誰よりも分かっているつもりです」

しっかり者で、どんな場所でもみんなから頼られる西畑さん。

しかしあくまでも当の本人は、「俺が引っ張っていく!」というよりも、これからも7人で手を取り合っていきたいというスタンス。

メンバー全員で、夢に向かって模索しながらも突き進んでいくのだろう。

今のなにわ男子が誇る“センター”は、自分の魅せ場よりも、どうやったらメンバーや後輩が輝いていけるかを常に考えている。だからこそ、彼らのこれからが楽しみでたまらない。

「自分たちが先輩にしてもらったことをそのまま下に引き継いでいるだけです」と西畑さんは至ってクールに締めた。「夢は口に出せば必ず叶う」と。

自らが体現していく決意と覚悟がはっきりと感じられた。


■プロフィール
西畑大吾 1997年生まれ。大阪府出身。2011年にジャニーズ事務所に入所し、2021年になにわ男子として『初恋LOVE(うぶらぶ)』でデビューを果たす。8月26、27日の『24時間テレビ46』(日本テレビ系)ではグループでメインパーソナリティを務める


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東京カレンダー最新号では、西畑大吾さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、個性豊かなメンバーたちのグループでのポジションとは?

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