TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。4月20日(火)放送の「フラトピ!」では、“選択的週休3日制”にスポットを当てました。

◆週休3日制の導入を政府が検討…そのメリットは?

政府は生活と仕事の両立を図る多様な働き方を推進し、「選択的週休3日制」の導入に向けて検討する考えを示しました。そこでこの日は、働き方を選択できる社会作りをミッションとする一般社団法人at Will Workの代表理事でNewsPicksのプロピッカー・藤本あゆみさんに話を伺いました。

今回、政府が検討している「選択的週休3日制」は正規雇用が対象で、非正規は対象外。この制度の導入目的について、藤本さんは「多様な働き方を促進すること」と言います。そして、導入されることにより、育児・介護と仕事の両立ができるようになるほか、副業がより加速するのではないかと考えられています。

しかし、一部では「働き過ぎになるのではないか」、「低賃金に向かうのではないか」といった懸念点も。藤本さんもその辺りのコントロールは難しいと考えているようで、「より自分の能力を活かしたもの、社会に貢献する副業が増え、そうなると自立する人も増える、それが理想的だと思う」と希望を語ります。

また、従業員を大切にする働き方改革を行う企業もあるなか、日本はまだまだ旧態依然とした、従業員が苦労する企業が多いのが現実。そこで、キャスターの堀潤が経営者の意識に変化はあるのか聞いてみると、藤本さんは「人を大事にしようという傾向は、これからより強くなる」と返答。というのも、今後は人材の確保が難しくなるから。人材を確保するためには、いろいろな人が働く環境を整える必要があり、「多様な働き方を支援していかないと会社として選ばれなくなってしまう。多くの経営者はそこに危機感を感じている」と言います。

◆Z世代は週休3日制を導入していない会社を選ばない!?

すでに週休3日制を導入している企業もあり、今、日本では主に2つのパターンがあるそう。1つはみずほフィナンシャルグループが実施している、給与は減るが1日あたりの労働時間は変わらないパターン。もう1つは、ファーストリテイリングが実施している、給料が変わらず、その分、1日分の労働時間が平日に振り分けられるパターン。

藤本さんは今後さらなるパターンも出てくると推察しつつ、そもそも週休3日制の最大の狙いは休みで得た学びを活かすことにあると指摘。既存の週休2日制はパナソニック創業者・松下幸之助氏が55年前に広めたそうで、その意図は「1日休んで、1日学ぶ」。週休3日制をどう活かすかは「働く人、一人ひとりに委ねられている」と藤本さん。

海外の事例では、ニュージーランドの会社が1日の労働時間も給料も変えずに週休3日制をテスト導入したところ、休みが増えたことでモチベーションが上がり、生産性もアップしたそう。また、週休3日制にしたことでストレスレベルが下がり、人生の幸福レベルが上がって仕事と家庭が両立できると答えた人が54%から78%になったという結果も。さらに、海外ではZ世代が「週休3日制のない会社は選ばない」という報告もあることから、藤本さんは「やはり選ばれる会社にならないといけない状況になってきている」と言います。

一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事の能條桃子さんは、労働時間が減ることは「すごく良いこと」と歓迎しつつ、その結果、好きなことに時間を使えるようになれば、さらなるメリットがあると示唆。その1つが、能條さんが活動している選挙の投票率向上で、現代人が投票に行かない理由として「仕事が忙しいこと」を挙げる人が多いと現状に触れます。自由な時間が増えることで、投票率向上の一助となるのではないかと期待します。

ただ、週休3日制には課題もあり、それは「単なる人件費の削減とみられること」や「副業が増えることでフリーランスの仕事を奪ってしまうかもしれないこと」。さらには非正規への対応など、これから解決していかなければならない課題があると藤本さん。

番組Twitterには、視聴者から「週休3日制だと社会保障関係、ボーナス・賞与などは変わるのか?」という質問が。これに藤本さんは、「各企業の仕組みにもよるが、変わらなきゃいけないケースは多い」と言います。例えば、仕事の拠点が複数ある人は、その分社会保障料を配分する必要があるなど、さまざまな問題点があるため、「実際にやってみることで即さない部分もわかってくる。その辺は徐々に改善・調整されていくと思う」と話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag