TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。1月6日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」では、健康社会学者で気象予報士の河合薫さんが“心理的ウェルビーイング”について述べました。

◆キーワード、心理的ウェルビーイングとは?

東京商工リサーチは2020年に早期希望退職者を募った上場企業が90社に達し、リーマン・ショック後の2009年に次いで過去2番目の高水準になったと発表。この他9社が募集開始を公表しており、新型コロナウイルス感染拡大による業績悪化で人員整理が加速しています。

年が明けても苦難のときは続いていますが、2020年は厳しいながらも生き延びてきたことに対し、河合さんは「それは自分が成長するための種をまいてきたこと」と明言。そして、今年はその種を幸せ・成長に繋げていくためのキーワードとして“心理的ウェルビーイング”を提唱します。

ウェルビーイングとは「幸福感」と直訳されることがありますが、河合さんは「これはそうではなくて、危機や不安に遭遇したときにこそ高められる人間のポジティブな心理機能」と説明。さらには、いくらつらい経験をしても人間には強い部分があり「それが強化されることで幸福感に繋げていくことができるという考え」と話します。

一般的にネガティブな感情とボジティブな感情はコインの裏表のように思われがちですが、「これは別次元で存在している」と河合さん。例えば悲しみに打ちひしがれそうなときでも思わず笑ってしまうことがあったり、ものすごくしんどいときでも“よし、頑張ろう!”と意欲がみなぎったりすることがあることを引き合いに、「この1年はポジティブな強さに注目し、みんなで頑張ろう!」とエールを送ります。

◆ポジティブになるための6つの手段

人はネガティブなことがあるとその方向に引きずられがちですが、そんなときには視点を変えてみたり、あえて他人のために動くことで自分の良い面を発見でき、それがポジティブに繋がるため、「自分のことを知っていくことが大事」と河合さん。

そして、心理的ウェルビーイングを提唱したキャロル・D・リフの言葉を指南。それは「不安なときにこそ、『こういう人生でありたい』『こういう自分でいたい』という崇高な問いを何度も繰り返す。具体的には、『人生における目的』や『自分が大切に思う人』を明確にして、『自分の気持ち』や『決断』を信じた人ほど、充足感のある人生を送れる」というもので、河合さんは「自分の思い通りにはならないかもしれないが、人生捨てたものじゃない」と言い、この言葉を実行するための6つの手段を発表します。

まずは「未来の記憶をつくること」。これはそれこそ「人生における目的」や「こんな風になりたい」という思いで、それを常に見つめていくことが大切だとか。2つ目は「自分の最強の応援団になる」で、「自分が自分のことを応援せずに誰が応援するのか」と河合さん。さらには、世の中が不安だとどうしてもブレてしまいがちですが「自分の決断を信じること」。それを強固にするためには目の前のことを1つずつ懸命に行うことが重要で「そうすることで未来の記憶にも繋がる」と言います。

そして、人は苦しい時ほど大切にしてもらいたい、愛されたいと思うものですが、むしろ「自分が愛せる人、大切だと思える人を見つけること」も大事で、河合さんは「自分のためにはできないことも大切な人のためなら頑張れる」と主張。

また、「自分の限界を決めないこと」。そう語る河合さん自身も、「つい諦めてしまいがちだけど、限界を決めなければ可能性は無限大に広がるといつも言い聞かせている」とも。最後は「トラブルを楽しむこと」。これは難しいことではあるものの、「どうしようもないこと、泣きたくなることもあるけど、泣くだけ泣けば飽きるから、もう上がるしかない」と訴えていました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross