TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月18日(火)放送の「フラトピ!」では、“AI(人工知能)が変える未来”を紹介しました。

◆コロナ禍でも大活躍のAI、進化する4つの機能とは?

この日、AIについて解説してくれたのは、NewsPicksのプロピッカーで大企業のAIアドバイザーも務める“AI先生”こと野口竜司さん。まずはその機能について、「AIは人工知能、人が持っている機能を模倣して発展している。そして、それは大きく4つに分かれている」と言います。

その4つの機能とは「見る力(識別系AI)」、「予測する力(予測系AI)」、「会話する力(会話系AI)」、「動いたり作ったりする力(実行系AI)」。これらはここ数年でとても進化しており、「現状、データさえあれば予測も会話もかなりの精度で実現できている」と野口さん。

そして、AIはこのコロナ禍でも活躍しています。例えば、新型コロナの重症化を予測してくれるAIの研究が進んでいるほか、ワクチンの接種時期を予測してくれるAIも登場。さらには、ストレスケアをしてくれるAIチャットポットや、新型コロナの感染者が発生した場所を人に代わって除菌清掃してくれるAIロボットも開発されています。

一方、AIの未来については「2025年には人の仕事の半分は、AIを含む機械が取って代わると予測されている」と言います。AIの台頭でこれまで人間が行っていた仕事で減っていくことが予測されている職種のトップ10では、「データ入力事務」、「会計・簿記・給与計算の事務」、「一般事務・エグゼクティブ秘書」が上位を占めています。

そして、なかでも野口さんが着目したのは、「営業・卸売・製造業・技術者」と「管理職」。すると、キャスターの堀潤は精神的な負担が大きい管理職にAIが入ることで、「奪われるというより、負担が軽くなるということになれば」と期待をかけると、野口さんも同意。「人がやって負担になっていたことをAIが行い、それで浮いた時間を他のことに回すことができれば、良いサイクルになる」と希望を語ります。

◆AIが新聞記者やデザイナーに!?

メディアでもAIの活用が進んでおり、「中部経済新聞」ではAIが新聞記者となり記事を作成した事例も。そこには雑感もしっかりと書かれており、「人間味のある文章まで書いているという例もある」と野口さん。

しかも、文章を作ることができれば、そのまま文章を読み上げるAIに渡して会話をすることも可能に。野口さんが「まさにドラえもんのような形のものもできる」と言えば、AIと神経科学を研究し、夢に“ドラえもんを作ること”を掲げている日大文理学部 次世代社会研究センター長の大澤正彦さんも「そういう時代はすぐ近くにきている」と追随。「まだ、そこまで完璧ではないが、もうワンステップで人と関わったり、手伝ったりできるところまでくるかもしれない」と期待を寄せます。

その他にも野口さんが「すごい」と絶賛していたのは、デザイナーのAI。これは多くの研究者が注目しているそうで、例えば「アボカドの形をした肘掛け椅子」というキーワードを渡すと、AIが全部デザインすることが可能に。しかも、AIが仕上げたデザインのなかには、かなり奇抜なものもあるなどさまざまで、野口さんは「言葉をインプットするだけで、(AIが)勝手にデザインする。このレベルで実現できるというのは驚き」と舌を巻きます。

最後に、AIと人間生活のなかでキーになることを野口さんに伺ってみると、「AIとどう寄り添うか。ともにどう過ごし、どう生きるかをマインドとして持っておくことが大事」と声を大にします。そして、AIは今後もしばらく不完全なものでもあるため、「それとどう寄り添って、ともに暮らしを良くするかという心構えが重要」と主張します。

また、AIが人間を超える瞬間、いわゆる“シンギュラリティ(技術的特異点)” が近づいていると言われていますが、その先に待っているものは何か。大澤さんに聞いてみると「それはまだ誰もわかっていないからこそ、良い未来も悪い未来も想像されていると思う」と回答。だからこそ、「私たち技術者も研究者も、良い未来に進むために、みんなで協力していかなければいけない」と気を引き締めていました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag