TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。10月20日(火)放送の「ニュースランキング」のコーナーでは、「新型コロナによる就職活動の影響」に着目し、議論を交わしました。

◆コロナ禍で大学生の就職内定率が低下……

厚生労働省の有識者研究会は若者の雇用に関する報告書案をまとめ、新型コロナウイルスの流行で新卒採用への影響が懸念されるなか、卒業後3年間は新卒採用の対象とする指針の徹底などを求めました。リクルートキャリアの調査によると、10月1日時点の2021年卒業予定の大学生就職内定率は88.7%で、前年から5.1ポイント低下。進路が確定していない学生の比率は、女性で2倍近く増えているということです。

20代から圧倒的に注目を集めたこのニュース。信州大学特任准教授の山口真由さんは、新卒を採用する感覚は既存のメンバーシップ型雇用=企業が非常に家族的だったこととセットで考えなければならないと示唆し、「それをジョブ型にしていくことは非常に大きなこと」と言います。そして、人ではなく仕事をベースに採用するジョブ型雇用へとシフトすることは「リモートワークでは不可避な動き」と山口さん。

一方、株式会社キャスター取締役COOの石倉秀明さんは、ジョブ型に変わった場合、「新卒はどうするのかという論点が残る」と指摘。自身は、700人以上の社員を抱えるなか、全員がリモートワークという経営手法を取り入れています。

ジョブ型は即戦力としてのスキルが求められるため、「今まで以上に学生はどう職を得ていくのか、一緒に考えていかないといけない」と主張。また、新卒の一括採用は非難されることが多々ありますが、「スキルが何もなかったとしても仕事に就けるという、ある意味セーフティネット的な役割も間違いなくあったと思う」と言い、そのバランスの舵取りは「すごく難しい」と危惧します。

コロナ禍で先行きが不透明な上に、時代はジョブ型への過渡期と若者には大変な時代。石倉さんはそんな現状に関し、「新卒採用で入れなかったとしてもネクストチャンス、サードチャンスがある社会をいかに作るか」と課題を提示。そして、新卒でないと大企業に入れない、正社員としてなかなか入れないなどの現実が未だにあることを懸念し、「どちらかというと、それをどう是正するかのほうが大事だと思う」と言います。

◆卒業後3年以内は新卒扱いに世論は?

番組Twitterには、視聴者から「キャリア形成や人間関係そのものの構築が難しくなるのではないか」という声などが寄せられるなか、キャスターの宮瀬茉祐子は「リモートワークだとジョブ型で成果を出さないと評価するほうも難しい」と言いつつ、大学の構造について言及。就職にスキルが必須となると、“入学は難しく、卒業は簡単”という既存の大学構造では問題が多く、「(大学を)出るときにはしっかりとしたスキルを身に付けられる構造に変えていかないといけない」と言明。

また、MCの堀潤はコロナ禍で空白のような1年ができてしまったことを慮り、「ここは国費を投入したり、大学に残れたり、より勉強ができる機会を提供してあげることはできないか」と提案。これには山口さんも「大学はオンライン授業だけでなく、全体としての経験だから、ぜひやるべき」と賛同していました。

番組では、視聴者に「卒業後3年以内は新卒扱い、どう思いますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆卒業後3年以内は新卒扱い、どう思いますか?必要……498票必要ない……606票通年採用をすすめるべき……1,305票

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross