TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、今話題の“暗闇ごはん”をキャスターの田中陽南が取材しました。

◆目隠しして何を食べているのか当てる“暗闇ごはん”

今回、田中が伺ったのは、浅草にある緑泉寺(りょくせんじ)。

住職の青江覚峰さんに出迎えられ向かった先には、ひとり用の食事スペースがあり、そこで体験できるのが「暗闇ごはん」です。これは目隠しをした状態で食事をし、何を食べているのかを当てるイベントで、緑泉寺では不定期で実施中。

7月に大阪で行われた2025年の大阪・関西万博のプレイベントで披露され、話題になっています。

田中は「普段は見た目で判断したり、見た目をリポートすることが多いので、味だけに集中するって今までにない体験ですね」と戸惑いつつも、暗闇ごはんに挑戦。

一品目は野菜のスープです。目隠しされた状態で試食した田中は「ちょっと酸味がありますね」、さらには「ちょっとフルーツっぽいような甘みもあって酸味もある感じ。野菜で、匂いも味も絶対に感じたこともがあるんですけど、なんだろう……」と熟考。そして、「たぶん、トマトのスープですかね」と予想します。

目隠しを外してみると、目の前にあったのは透明なスープ。「赤いポタージュのようなスープがあると思ったんですけど……」と困惑する田中でしたが、正解は予想通り「トマトのスープ」。一般的にトマトのスープというと、赤い色を想像しますが、湯むきしたものを丸一日かけてこすことでこうした透明なスープに仕上がるのだそう。

ここで青江住職から「明るいところでこれが出たときにトマトと自信を持って言えますか?」との質問が。これに田中は「正直、パッと見た感じでは絶対にトマトとは浮かばないですね」と返答します。

青江住職によると、暗闇の中では約99%の人がトマトと言い当てることができるものの、明るいところでは正解率が66%前後にまで下がるそうで、パプリカやナス、キュウリなどに間違える人が多いとか。青江住職は、「見えてしまうことによって先入観が生まれ、わかるものがわからなくなってしまうことがある、それが今日の料理のテーマ」と解説します。

続いて2品目。一口食べた田中は「中の柔らかい感じと外側がちょっとツルッとしていて」と印象を語り、二口食べると「硬いお野菜、ちょっと歯ごたえのある部分を食べたような気がしますね」とコメント。そして、目隠しを取ってその料理を見ると、田中からは「え〜っ、おぉ〜」と驚きの声が。なんとその料理は「ナスの揚げ浸し」。

中には食感が異なるものもあったため「ひとつ全然違うものが入っていますよね?」と不思議そうに尋ねると、その正体は「ナスのヘタ」。

ヘタも食べられることに田中が驚いていると、「食べられますよ」と青江住職。「固定観念でヘタは捨てる部分だとか、ピーマンの種は捨てると思ってしまっているけれど、食べてみたらどうなんだろうということを考えると、世界が広がる」と話します。

その後、田中は数種類の野菜が入ったテリーヌを試食するも、中に入っている野菜は全く当てられず。普段食べ慣れている野菜も暗闇で食べると、全然感覚が異なることを実感します。

◆青江住職が暗闇ごはんを始めた理由とは?

なぜ“暗闇ごはん”を始めたのか。青江住職に聞いてみると「こうしたことを通し、日々いろいろなことに気づいていけるようになる。日々の食事を大切にしていただけるのではないのかということで始めた」とその経緯を語ります。

例えば、普段は食べないナスのヘタも食べられると思うことができれば、仕事においても自分の仕事ではないこと、大したことないと思って普段はやらない作業も、実際にやってみたら面白かったり、新たな発見に繋がったりするかもしれないため「食で学んだことを日々の生活に生かしていく。そうすることで社会がもっとよくなる、そう考えてやっています」と思いを語っていました。

キャスターの堀潤は「さすがお寺さんの取り組みですね」と感服。

インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは「やってみたい」と興味を示すも、「当てられる自信がないと思いながら(VTRを)観ていた」と感想を口にします。普段の生活において視覚から得る情報も多くあるなか、ときには固定観念にとらわれてしまいがちとあって「それを見直す機会という意味でも面白いと思った」とも。

一方、株式会社ABABA代表の久保駿貴さんは「企業との商品開発にも素直な意見が聞けそう」とさらなる可能性について言及。

ちなみに、青江住職は意外な経歴の持ち主で、大学院で学ぶため2000年に渡米。その翌年にアメリカで同時多発テロが発生し、その際に大きな衝撃と自分には何ができるんだろうと無力感を感じたそうです。その後、アメリカでMBAを取得し、起業したものの、同時多発テロで感じた無力感から帰国して僧侶に。そして、2006年に暗闇ごはんをスタートさせ、現在は料理僧として料理・食育にも取り組んでいます。

青江住職の経歴を聞き、堀は「やはり固定観念は人を狂わす、対立に追い込むこともある。だからこそ自分でそれを打ち破る、それが世界平和・安定に繋がるんだと(青江住職の)モチベーションを聞いてさらにそう思った」と感心しきり。

能條さんも「宗教や思想など日常生活の中で忘れがちなこと、そもそもなぜ生きているのかとか、(暗闇ごはんの)背景を聞いて“そもそも”というところを考える機会を提供されていると思ったら、なおさらやってみたくなった」と暗闇ごはんに関心を寄せていました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag