TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。9月19日(月・祝)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、“コメの卸売価格”が3年ぶりに上昇となったニュースを取り上げました。

◆価格の優等生である“コメ”の価格が3年ぶりに上昇

外食需要がコロナ禍から持ち直していることなどを背景に、今年生産されるコメの卸価格が3年ぶりに上昇する見通しとなったことがわかりました。コメを集荷するJAグループが生産者に前払いする金額の基準で卸価格の先行指標となる「概算金」が、生産資材の高騰で経営が厳しい農家の事情に配慮し、多くの銘柄で増額。

この概算金は新米相場の目安のひとつとされ、JAグループなどの出荷業者と卸売業者の間で取引される卸価格や店頭での価格にも一定程度反映されます。

概算金の増額は、農家にとってはウクライナ危機や円安に伴う肥料や燃料などの生産コスト上昇の影響を緩和する支えとなる一方、消費者にとっては食品や日用品の値上げが相次ぐなか、主食のコメの店頭価格も上がれば、家計の負担がより強まりそうです。

◆またも家計にとって打撃も…「お米を食べよう」

キャスターの堀潤は「農業政策というのは難しい」と言い、「生活防衛に寄与しながら国の食糧安全保障も守る一方で、適正な価格で取引をし、利益が上がるような仕組みも作らなくてはいけない」とその大変さについて語ります。

食の専門家である食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、これまでのコメの相場に関して「昨年末から今年初めにかけて多くのものの価格が上がったなか、(コメは)唯一と言っていいほど値上がりしないものだったが、そのときはコロナ禍で外食産業が落ち、コメが余っていたから値上がりしなかった背景がある」と解説し、「一方で肥料などが高騰し、全てのしわ寄せがいっていたという事実もある」とコメ農家の苦悩を明かします。

そして、コメ農家は今後外食産業が再び上がっていくことを信じてずっと我慢していたものの「もう農家も耐えられずに値上がりしたというところ」と今回の値上がりの経緯を説明。長内さんは「家計の負担もあるが、仕方がないというところもある」と言及。

長内さんによると、現在、コメ農家の平均年齢は約68歳。70代がピークと言われています。そうした状況下で、コメの価格が上がることによって消費者がコメを敬遠するようになることを危惧し、「確かに家計は大変だが、お米を食べるようにしてコメ農家が苦しくならないようにしないと次の世代も育たない。これは非常に大きな問題」と案じます。

株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんは、「やはりインフレは難しい」と切実な思いを吐露。

そして、「家計への負担はある一方で、生産者などの給料が上がっていくためには値上がりも重要だと思う」と語り、「今回はインフレの悪い側面が注目されているが、(価格が)上がっていかなければいけないものが上がっているということはプラスに捉えることもあると思う」と値上がりをポジティブに捉えている様子。

すると、堀からは政策的にはどんな対処法が必要かとの問いが。これに古井さんは「長内さんも『お米を食べましょう』と言っていたが、国内のものを消費していくというのもひとつ」と返答。長内さんは「農業の施策は結果が出るのが遅いので、取り組まれにくいというのが問題」とも指摘していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag