TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「ニュースFLASH」のコーナーでは、1票の格差を是正するための「小選挙区の見直し」ついて議論しました。

◆そもそも小選挙区制度を続けるべきなのか?

6月16日、衆議院選挙区の区割り改定案が岸田首相に勧告されました。見直しの対象は、25都道府県合わせて140選挙区で過去最多。全国289の小選挙区の半分近くで区割りが変更になります。

これにより、1票の格差は2.096倍から1.999倍に縮小。

岸田首相は勧告を受け、「できるだけ早く法制上の措置を取らなければいけない」と記者団に表明。秋に想定される臨時国会に勧告を反映した公職選挙法改正案を提出する考えを示唆しました。

このニュースに、インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは「そもそも小選挙区制度を続けることがいいのか」と疑問を呈します。そして、「比例代表にしたり、大きなブロックにして、より多様な意見を反映しやすくするべきじゃないのか」と提案。

さらに、より健全な民主主義のためには多様な意見に加え「有権者側も投票することに対して期待できないといけない」と言い、「今だと“どうせ自分が投票しても…”と死に票が増えているなかで諦観があると思うので、より有権者の意見が反映される制度になったほうがいい」と主張します。

今回の区割り改定案では、複数選挙区にまたがる分割区が解消。分割区は105市区町が32市区になり約7割減少。そして、選挙区が増加するのは、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知と大都市に限られています。

そこで株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんは、「都市の新しい声を拾ってほしい」と熱望。政治家には年配の方が多い印象があるなか、「せっかく都市で(選挙区が)増えるという話なので、女性候補や多様なバッググラウンドを代表する方々がもっと出てくればいいし、そういう機会に使ってもらえたら」と期待します。

また、キャスターの堀潤から「(選挙区を)年齢別で分けるなど、もっと大胆に変えてほしいという思いもある」という声が上がると、古井さんも同意し「地域も大事だが、代表性は地域だけじゃなくいいと思う」と持論を展開。

一方、慶應ビジネススクール2年(MBA)の池田颯さんは、小選挙区の地域性について「祖父母が北海道にいるが、なかなか地域の声は東京に届かない」と現状、地方の声は中央に届きにくいことを危惧。そして、「地域のこともやっていかないくていけないので、今までよかったことは維持しつつ、どうやって変えていくのか、それはすごく難しいと思う」と案じます。

今回、都市圏のみ増加されたことに堀は「“逆じゃないの?”と思ったりもする。人口が多いからといって、大都市に意思集中してもいいのか」と疑念を抱きます。

これに能條さんも「こうなると地域の若者や女性の声が通りづらくなってしまう」とし、少ない議席を争わなくてはいけなくなると「(地方では当選するために)結局今まで通りの人を出すしかなくなる」と懸念。改めて、「このまま小選挙区でいいのか」と問いかけます。

ここで古井さんからは「僕は議席を増やしていいと思う」という提言が。常々、議員定数削減が叫ばれているだけに、これには堀が驚いていると、古井さんは「中選挙区にするという案もあるが、ひとつの議席を巡って骨肉の争いをし、順番を待っているぐらいなら、その議論の場にいろいろな世代の人を呼びやすくするためにも枠を増やしたほうがいい」とその理由を語ります。

番組Twitterにはさまざまな意見が寄せられ、そのなかにはオンラインの活用を促す意見も。そこで堀は「衆議院・参議院・メタバース院といった、より参加感の高い院を作ってみるのも」と意見すると、古井さんは「直接民主制ができないから代議制でやっているので、直接できるのであればそれもひとつの手」と賛同します。

能條さんは「今は選挙に行くこと、(選挙に)立候補することだけが政治参加ではないから、そうした声を届ける方法をもっと広げていかないといけないと思った」と言い、さらには「多様な声が議席だけで反映できるわけではないが、今は反映できてなさすぎる」とも。

また、池田さんは、Twitter上にはいくら議論をしてもそれを実現する議員が自身の議席を減らしたり、ライバルとなり得る新しい院を作るなんてあり得ないという旨のコメントがあったことに触れつつ、この状況を変えるには「まさに選挙で変えていくしかない」と話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag