TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月12日(月)放送の「フラトピ!」では、“上野のパンダ”を深掘りしました。

◆そもそもパンダが中国からやってきた理由とは?

6月23日、上野動物園でジャイアントパンダのシンシンが双子の赤ちゃんを出産。上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれるのはシャンシャン以来4年ぶりで、双子が生まれたのは初となります。

ジャイアントパンダは、一般的に2頭同時に子育てをすることが困難なため、現在1頭はママのシンシンが抱き、もう1頭は保育器で飼育員が管理しています。双子の性別はオスとメスで、シンシンといる赤ちゃんはメス。保育器で飼育員が最初に管理を始めた赤ちゃんがオスであると判明しました。

今や上野動物園でもマスコット的な存在として大きな人気を博しているパンダ。その系譜を辿ると、双子の赤ちゃんの両親であるリーリーとシンシンが2011年2月に来園。そして、2012年にはオスのパンダが生まれたものの6日後に死亡。その後、2017年にシャンシャンが生まれています。

この日のZ世代コメンテーターである日本最年少フラフープインストラクターのたかはし葵さん、政治プラットフォーム「PoliPoli」代表の伊藤和真さんの2人に、パンダに関するクイズを出題しながら、パンダについて学んでいくことに。

まずは、「パンダが上野動物園に来た理由について」。たかはしさんは「経済効果」と予想するも、正解は1972年の日中国交正常化がきっかけ。同年、日本と中国の恒久的な平和・友好関係を確立することに合意した「日中共同声明」が発表され、その際に中国からカンカンとランランが贈られ日本で一大パンダブームが巻き起こりました。

このブームで経済効果があったことは確かで、キャスターの堀潤は「民主国家と共産国家、戦争も経て対立していた国々が結ばれていく外交成果物の1つとしてパンダが役割を果たしてきた」と補足。

すると、「かわいいパンダにそんな理由があるとは知らなかった」と本音を明かすたかはしさん。伊藤さんも「歴史の教科書でやったぐらいの印象」とそこまで詳しい経緯を知らなかったようで、そんな2人の反応に堀は驚きを隠せません。「当時は日中国交正常化の象徴というイメージが強かったが、時代が経つとそういった意味合いが伝わっていないと実感した」と言います。

◆かわいいパンダ、その裏には政治的なメッセージも…

続いては、最初に上野に来た2頭のパンダは無償提供だったものの、シンシンとリーリーにはレンタル料がかかっており、その2頭分の年間レンタル料について。正解は95万ドル(約1億円)で、これらの費用は東京都が支払っています。都が支払うということは、すなわち税金が使われているということ。

伊藤さんは「税金の使い方を選択するのは、最終的には僕ら国民。パンダに税金が使われ、パンダで外交をしているということを僕らがしっかりと見て、認識するのが大事」と指摘します。

ここで堀からは、ウイグルや香港などの人権問題が世界的にも俎上に上がるなか、日本は中国とどう関係を築いていくべきなのかという質問が。これに伊藤さんは、米中対立のなかで日本がどんな立ち位置を取り、どんな立場を示すのかは政治においてもまだまだ議論の余地があるものの、「最終的には国民が判断することなので、そこもある程度は認識し、国民としての意思を示していくのが必要」と言います。とはいえ、実際にはどういう状況になっているのか真実がわからない現状に「そこを国として明らかにしてほしい」とも。

そして、最後のクイズは、パンダの所有権に関して。2017年に誕生したシャンシャンの所有権は中国にあり、いつかは中国に帰らなければなりません。では、その期限はいつまでなのか。正解は、今年12月まで(予定)。本来は2019年の5月に返却する決まりだったものの、2020年12月、2021年5月とたびたび延長され、現在は12月までとなっています。

また、多くの人が気になっているであろう双子パンダの一般公開日ですが、シャンシャンは生後190日で一般公開されたことから、同じペースでいけば12月末に公開されるのではと見られています。そして、経済効果については、ある研究によるとワクチン接種が進めば公開1年で300億円超。シャンシャンを超えると言われているとか。

まるで親善大使のような役割を果たしているパンダの実情を知り、たかはしさんはその経済効果とともに「(日中関係を支えているのは)人間よりパンダなんだとビックリ」と言い、さらには「人間ではなくパンダを通じ、日中両国お互い良くなっていければ」と望んでいました。

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