過去最高の大卒内定率と早期離職“就職ミスマッチ”防ぐインターン制度は機能しているのか

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月12日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、明治大学大学院 教授の野田稔さんが新卒者の就職事情について意見を述べました。

◆大卒就職内定率は過去最高85.1%

就職情報会社のリクルートキャリアが実施した調査によると、2020年春に卒業する大学生の就職内定率が、7月1日(月)時点で85.1%だったそうです。この数値は、前年同期比で3.3ポイント上昇し、この時期としては過去最高となりました。

教育者の立場として、野田さんは開口一番「不安な時期ですから、(多くの学生に)内定が出て本当に良かった」と安堵の表情を浮かべます。一方で「内定したはいいけれど、結局(入社から)3年以内に辞める早期離職者が結構いる」と現状を指摘。

2018年の厚生労働省による調査データでは、2015年3月卒業の早期離職者は中卒64.1%、高卒39.3%、大卒31.8%との結果が出ています。その背景には「職場の人間関係に悩むなど一般的な離職理由もあるが“自分が想像していたような仕事ではなかった”“入社してみたものの、キャリア展望が見えない”といったミスマッチが多い」と言います。


◆インターンシップの効果は……

受け入れ側である企業のなかには、学生が一定期間企業で働き“職業体験”ができる制度「インターンシップ」に取り組んでいるところも。ミスマッチによる早期離職の防止策として一役買うことが期待されているインターンシップですが「いい制度であるが、ちゃんと運用されていないがために、本来のインターンシップとしての価値を出していないケースが多い」と野田さん。

現実的な仕事情報の事前開示を意味する“RJP(Realistic Job Preview)”と用語を提示しつつ、「(職場での)リアルな仕事を、インターン生にちゃんと見せていたのか。さまざまなミスマッチが、敢えて内包されたままのインターンシップになってしまっている。いかにリアルな姿を見せるかが重要」と主張します。

◆“リアル”を見せることが大事

さらに、野田さんはインターンシップにおいて、仕事(J=Job)のリアルな姿の開示に加え、次の3つの開示も必要だと提言します。

・RPP(Realistic People Preview)
本当の人間を見せるべき
・RCP(Realistic Career Preview)
本当のキャリアを見せるべき
・RFP(Realistic Future Preview)
本当の会社の未来を見せるべき

そして、「早期離職者が出ることによるコストも大きい。会社のイメージダウンにもつながるので、ちゃんと取り組むべき」と訴えました。

声優の春名風花さんは「不満があると、人間関係も悪くなってしまう」とし、「最初に全てを見せて、自分たちに合った人間が入ってきてくれたほうが会社としても人間関係が良くなる。人間関係が良いと、仕事の効率も良くなるはず。そういうことを企業には意識してもらいたい」と期待を込めていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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