「働くために休む日本人」と「休むために働くブラジル人」…日本の“休み方改革”は進むのか

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月18日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、「東洋経済オンライン」編集長の武政秀明さんが“休み方改革”について見解を述べました。

◆大卒3年以内3割が離職

厚生労働省が発表している離職率調査によると、1992年に大学を卒業した人の3年以内の離職率は23.7%だったのに対し、2015年に大学を卒業した人の離職率は31.8%。23年間で8%以上も上昇していることがわかりました。

これに対し、「休み方研究家」の東松寛文さんは、日本人の“休み方改革”を進める必要性を訴えています。

武政さんによると、東松さんは若者の離職率上昇の要因として、社会が変わったことを挙げています。例えば、経団連会長が終身雇用限界を公言し、転職に対する抵抗感も薄れています。

そして、テクノロジーの発展により、YouTuberなどの新たな仕事も生まれました。そんな状況を20年前に予測できたかと言えば「できていなかった」と武政さんは言います。

◆会社や上司に対する不満より先行きへの不安

また、今の若者にはさまざまな危機感があるそう。AIに仕事を奪われる可能性や、今の仕事の将来性。たとえ会社を勤め上げたとしても、老後の生活は可能なのか……。そういった不安に若者は気付いているそうです。

それだけに「会社や上司に対する不満というよりも、先行きに対する不安が強く、それが若い人たちを早期退職に駆り立てている側面はある」と武政さんは指摘。離職を考える若者への対抗策として「休み方改革」の必要性を訴えます。

世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアのプレスリリースによると、日本の有給休暇取得率は世界でも最低レベル。年度推移を見ても、ここ数年あまり変わっていません。


◆上司世代の意識改革が必要

若者の将来への不安のひとつに、会社の仕事しかできていないという状況があり、それだけに武政さんは「会社のためではなく、自分のために休むこと」を勧めます。

仕事以外のことを学ぶ時間に休暇を充て、将来への不安を軽減。さらには、会社以外でインプットしたことを仕事に活かすことで「リフレッシュもできて、これまで以上に仕事に精が出る」と主張します。

今年4月には労働基準法が改正され、年次有給休暇が義務化されました。そのため「休みをとりやすくなる職場は今後、増えてくる」と武政さん。

とはいえ、若者が自由に有休を消化することは難しいのが現状です。そこで武政さんは、上司世代にも「辞めたいと言われるより、休みたいと言われる方がまだマシ」と意識改革の必要性を唱え、自らも近々有休を取ると宣言していました。

慶応大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんは、体感として「日本人は働くために休んでいる」と指摘。一方、有休取得率上位のブラジルの友人は「休むために働いている」そうで「(休日は)体を休めるのではなく、文化を育んでいた」と言います。そして、「休みを通して賃金の向上にならなくても、人生を豊かにしている」と話していました。


番組では、視聴者に「今年、有給休暇を取りましたか?」というテーマで生投票を実施しました。結果は以下の通りです。

◆今年、有給休暇を取りましたか?
取った……1,182票
取っていない……393票
有給が無い……495票
働いていない……753票

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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