公開講座で“卑猥な写真”… 「見たくないものを見ない権利」を考える

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。3月14日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、著述家の北条かやさんが、京都造形芸術大学をセクハラで提訴した女性受講者のニュースをとりあげました。

京都造形芸術大学で行われた公開講座で精神的苦痛を受けたとして、女性受講者が学校法人に対し、慰謝料など計約333万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。女性は、ゲスト講師である現代美術家・会田誠さんに卑猥な写真などを見せられたことにより、急性ストレス障害を発症したとのことです。

◆論点は“表現の自由”ではない

女性が参加していたのは、京都造形大学で開かれた社会人向けの公開講座。講義内容とゲストは事前に公開されており、そこに女性が自らの意思で参加していたことを踏まえ、Twitterなどでは訴えを疑問視する声も。北条さんも「女性側に分が悪いところはある」と話します。

しかし、今回女性が訴えたのは会田さんではなく、運営側である大学。「表現の自由がおびやかされているという論調が強いが、女性は、大学側が“このような過激な作品を作っている方ですよ”というアナウンスをしなかったことや、作品を観ることを強要された環境を問題にしている」と強調します。

続けて、ネット社会ともいえる現代では特に「見たくないものを見なくてもいい権利は重要なこと」と主張。「いろいろな人が、それぞれの見たくないものに対して『私は見たくないです』と言う社会になっていく。そういう意味で、今回の訴訟はエポックメーキングなものだ」と述べました。


◆「教室から出ていけばいい」

この件を受け、国際弁護士の湯浅卓さんは“囚われの聴衆”という概念を紹介します。これは、電車やバスなど、一部の人にとって利用せざるを得ない空間での放送は、自分の意思とは関係なく、聞くことを強制されてしまうというもの。湯浅さんによると、アメリカでは「あるバスの車内放送が人権を侵害するものだったため、訴訟へと発展した」という事例も。

今回のケースでは、訴えを起こした女性に対し「いやなら教室から出ていけばよかった」というような意見も見受けられます。しかし、湯浅さんは「公開講座とはいえ、始まってしまうと勝手に教室から出られないのが一般的な心情。それはある種、判例のバスのようなものだ」と指摘しました。

また、「BuzzFeed Japan」編集長の古田大輔さんは、「印象で議論しないことの重要性」について提言。

女性は記者会見で、会田さんが酒に酔ったような状態で現れたと説明。会田さん本人は自身のTwitterで否定していますが、「(酒に酔っていたという)印象が先行してしまい、多くの人がそのイメージを持ったうえでこの件を論じてしまう。少なくとも会田さん本人は否定しており、今の段階ではまだ事実がわからないのだから、双方の主張を知っておく必要がある」と説きました。


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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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