「赤ちゃんOK!」なコンサートに被災地支援まで 東京都交響楽団に密着

ディープな東京の魅力を発信するTOKYO MXの番組「東京クラッソ!NEO」。10月28日(日)の放送では、東京都交響楽団の活動を紹介。お笑いコンビ・フォーリンラブのハジメさんとバービーさんによる「TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2018」のレポートと、2018年9月に宮城県石巻市で行われた「東京都交響楽団弦楽アンサンブル公演」の裏側に迫りました。

◆赤ちゃんOKのオーケストラ!?
フォーリンラブが向かったのは、池袋の商業施設「WACCA 池袋」。ここで行われていたのは、プロの楽団員による無料のクラシックコンサート。

このコンサートは、9月17日(月・祝)に開催された「TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2018」、通称「サラダ音楽祭」の一環として行われたもの。この日はWACCA 池袋以外でも、メトロポリタンプラザビル、池袋西口公園、東京芸術劇場などでも演奏を楽しむことができました。


主催は、東京都交響楽団(以下、都響)。1964年、東京オリンピックの記念事業として誕生した楽団です。


サラダ音楽祭は、東京2020大会に向けて気運を盛り上げるため「誰もが楽しめる新たな音楽祭を」と企画されたイベントです。都響の音楽監督・大野和士さんは「イベント名のサラダ(SaLaD)は“Sing and Listen and Dance(歌う・聴く・踊る)”の頭文字を合わせたもの。生の音楽を浴びるように聴いて、一緒に歌って、ダンスをして楽しむ、開けっぴろげな音楽会なんです」と話します。


サラダ音楽祭には、イベントのコンセプトに共感したアーティストや企業も参加。世界20ヶ国以上での公演経験があるダンス集団「コンドルズ」もそのうちの1組です。コンドルズ主宰の近藤良平さんは、「ダンスと音楽は密接。どちらにも、おもしろさに広がりがあることを実感していただきたい」と話します。


フォーリンラブは、メイン会場の東京芸術劇場へ。ここで開催されていたのは「OK! オーケストラ」というプログラム。何が“OK!”なのかと言うと、普通のコンサートでは考えられない「赤ちゃんOK! 歌ってOK! 踊ってOK!」という驚きの内容なのだそう。さらに、大野さんが「君、おいで!」と子どもをステージに上げ、指揮者を体験させる一幕も。


会場を訪れたお客さんからは「赤ちゃんの泣き声も合わさって素敵だった」という声も。今回が初開催だったという「OK! オーケストラ」は、会場の一体感を生みながら、大盛況のうちに幕を閉じました。

サラダ音楽祭は、コンサートだけではありません。歌のワークショップや手作り楽器など、音楽をさまざまな角度から体験できるプログラムも開催されました。フォーリンラブも、オーケストラの楽器体験プログラムに参加してみることに。

ハジメさんに「あれやってよ」と振られたバービーさんは、葉加瀬太郎さんのものまねを披露。音こそ乱れているものの、ヴァイオリンを弾く姿は様になっているバービーさんに「『情熱大陸』の雰囲気だけすごい出てた(笑)」とハジメさん。


続いて2人が向かったのは、「音楽とAIのワークショップ」。音符が読めなくても、光る鍵盤を叩くだけでパッヘルベルの「カノン」を弾くことができ、演奏する人のテンポに合わせて都響のサウンドが伴奏してくれるという内容です。


フォーリンラブは「カノンだ!」と感動の様子。ハジメさんは「これまでピアノに関わったことがなかったのに、それでも楽しめた」と満足のようです。

この日、サラダ音楽祭を締めくくるメインコンサート「プルミエ・ガラ」に指揮者として登場したのは、小池百合子東京都知事。東京2020大会の成功を祈り、1964年東京オリンピックの行進曲「オリンピック・マーチ」を指揮しました。


大成功で幕を下ろした音楽祭を振り返り、大野さんは「これからも世代を超えた人々に愛される、そしてその(人々の)前で演奏するのを楽しみとする楽員の集団でありたい」と話しました。

◆被災地とつながる“音楽”の絆
2018年9月、宮城県石巻市にある「こもれびの降る丘 遊楽館」に、都響の楽員が続々と降り立ちました。翌日、この会場でコンサートを行うためです。

東日本大震災以降、都響は全国各地でコンサートを行うと同時に、義援金活動をしてきました。2011年7月からは石巻市支援のコンサートを開始し、そのほか、さまざまな支援活動を行ってきました。


石巻に何度も足を運んできたヴィオラ奏者の林康夫さんは「(震災後は)海岸線も何もなかった。(そういう風景を見ると)ショックでした」と、当時の心境を語ります。

震災の被害により公民館などの施設が使えなかったため、林さんを含む都響の楽員は、小学校の音楽室や仮設住宅で演奏を続けたそうです。そのなかで「少しずつ石巻の人々が元気になってきているのを感じた」と言い、「東京で演奏するだけだと感じられなかったことかもしれない」と、石巻での支援活動を振り返りました。


コンサートマスターの山本友重さんは「我々は音楽を届けることしかできない。(支援)活動を通して、少しでも皆さんが元気になってほしい」との思いで続けてきたと話します。そして今回、その思いをうけて立ち上がったのが、石巻市芸術文化振興財団の千葉信行さん率いる有志メンバーです。


「都響に恩返しがしたい」との思いで、今回のコンサートは都響の支援ではなく、石巻側がお金を出し、都響を招く形で実現しました。また、地元・仙台出身のソプラノ歌手、今野沙知恵さんがゲストとして参加することも決まりました。

コンサート当日は、開場前から行列が。なかには「石巻までは40分はかかるけれど見たかった」と足を運んだお客さんの姿まで。そんな現地の人々の思いをうけて、都響の楽員21名はステージへ。都響による弦楽アンサンブルが始まります。


コンサートの最後を締めたのは、今野さんが歌い上げる「ふるさと」。多くの観客が涙し、メロディラインを口ずさみ、コンサートは幕を閉じました。

コンサートを主催した千葉さんは「継続は力なり。今後も続けていきたい」と力強く語り、都響の楽員を見送りました。


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<番組概要>
番組名:東京クラッソ!NEO
放送日時:毎週日曜 21:29〜22:00
司会:関根勤、大橋未歩
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/variety/tokyo_crasso_neo/


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